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ドローンによる医薬品配送へ一歩前進! ANAなどが北海道稚内市で実証実験

Techable 2021年11月8日 11時0分

BIRD INITIATIVE、ANAホールディングス、アインホールディングス、NEC、経済産業省北海道経済産業局は、稚内市において、空港内への物流用ドローン離着陸を専用の運航管理システム(UTM)を用いて実施しました。UTMは、複数のドローン運航者が同じ空域で安全かつ効率的にドローンを運航できるようにするシステムで、いずれも日本初の取り組みのようです。

ドローンが医薬品を迅速に配送

これまで、ドローンによる医薬品配送は、へき地等における医療提供の観点から注目されてきました。現状においても患者は宅配便等により医薬品を受け取ることが可能ですが、へき地等においては配送日が数日かかる等の課題があったといいます。

今回は、アイン・ANA・北海道経産局が、日本初となる実証実験を行いました。それは「患者が市立稚内病院からオンライン診療を受けた後に、アインが医薬品の調剤とオンライン服薬指導を行い、ANAがその医薬品をドローンで患者に届ける」というもの。

また、輸送先以外の第三者による輸送物開封を避けるため、トッパン・フォームズより軽量かつ施錠可能な容器の提供を受けたといいます。

稚内空港での物流用ドローン発着

一方ANAは、北海道エアポートの協力のもと、物流用ドローンを航空定期便が就航する空港にて飛行・発着させる実証実験も実施。ドローン物流と航空物流の連接の検証を目的とし、稚内空港での物流用ドローン発着ならびに稚内空港敷地内外への飛行を行ったようです。

これらの連接により、地方から都市部への迅速かつ一貫した輸送が可能になり、将来的には空港を軸としたハブアンドスポーク型の新たな物流網の構築ならびに地方における産業振興が期待されています。

その他には、熱赤外線カメラ・拡声スピーカー・逮捕目的のスポットライトとズームカメラをドローンに搭載し、密猟を防止するための技術的検証も夜間に目視外で実施しました。

BIRD INITIATIVEは「警察等から委託された事業者が身の安全を確保して運航するには、目視外で遠隔地から操縦する事が望まれます。本検証では、漁協、警察、市、運航事業者での連携体制や運用についても検討と検証を行いました」とコメントしています。

PR TIMES

(文・Takeuchi)

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