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地上と空の物流を連携させる「SkyHub®」を活用した2つのサービスが、山梨県で本格始動

Techable 2021年11月9日 11時0分

株式会社エアロネクストとセイノーホールディングス株式会社は、2021年1月に新スマート物流の事業化に向け業務提携を締結し、地上の物流とドローン物流を一体化させる物流の仕組み「SkyHub®」の共同開発を進めてきました。

その中で、2020年11月にエアロネクストが新スマート物流の社会実装に向けて連携協定を締結した山梨県小菅村にて、ドローン配送サービスを試験運用し、住民との対話を踏まえてサービスモデルの確立に向けて実証と検証を重ねています。

そしてこのたび、小菅村において、「SkyHub®」を活用した2つのサービスを本格始動。両社は、これらのサービスを通じて過疎地域の課題解決と地域全体の活性化に貢献していく構えです。

2つのサービス概要

今回スタートするサービスのひとつが、SkyHub®アプリで注文された食料品や日用品を、配送先となるドローンスタンド®︎まで届けるオンデマンド配送サービス専門コンビニ「SkyHub® Store」。ドローン配送拠点であるドローンデポ®︎に、購買実績に基づく購買予測から約300アイテムの食料品や日用品などを取りそろえ、注文者のニーズに合わせて空もしくは陸から、最適な手段で配送します。

注文者は、配送先のドローンスタンド®︎と、30分間隔に設定された16スロットの配送枠から希望の時間帯を選び、最短30分前まで注文が可能です。

もうひとつのサービスは、地域の商店と連携した買物代行・配送代行サービス「SkyHub® Delivery」。これは、SkyHub®アプリで注文した地域の商店の商品や飲食店の出前など約1,000アイテムを、2時間間隔の希望時間枠で個人宅に届けるサービスです。当面は、正午までの注文を当日中に配送する予定とのこと。なお、どちらのサービスも配送料は300円です。

「SkyHub®」の社会実装を加速

エアロネクストとの協定により、小菅村には物流ドローンの研究開発拠点兼試験飛行場と、ドローン配送定期ルート(ドローン実験線)が開設されました。そしてエアロネクストとセイノーHDとの業務提携により、「SkyHub®」の実証を実施。その中でドローン配送と買物代行サービスが試験的に運用されていました。

当初は、1地区1飛行ルートのみで1日2便、週に3日だったドローン配送は、4地区5飛行ルートまで拡大。ドローン配送回数が100回に達した2021年7月には、感謝の気持ちとして村民に「空飛ぶ牛丼」を提供しています。そして、10月30日までにドローン配送は190回、買物代行サービスは375回を記録し、この実績のもと、今回のサービスの本格スタートに踏み切ったとのことです。

また、小菅村では、「SkyHub®」の社会実装の一環として、バス会社や物流会社各社の協力を得て、貨客混載や共同配送の検証も進められるといいます。

今回本格始動した「SkyHub®」を活用したサービスモデルは、全国約820の過疎地域に展開する見込み。その第1歩として、2021年8月に、エアロネクスト・セイノーHD・株式会社電通・北海道上士幌町の4者が包括連携協定を締結していて、日本初のドローン宅配などの実証実験を行っています。上士幌町でもまもなく、さらに具体的な取り組みが開始されるとのことです。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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