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マンションの消防訓練がVRに! 横浜市消防局が監修した、いつでもどこでも参加できる「VR消防訓練」

Techable 2021年11月11日 10時0分

株式会社理経は、大和ライフネクスト株式会社と共にマンション居住者向けの「VR消防訓練」を開発。2021年11月より、大和ライフネクストの防災サービスブランド「マンボウ(manbow)」のひとつとして、同社が管理を受託するマンション管理組合向けに提供を開始しました。

なお、同サービスは、横浜市との三者連携協定による「次世代型マンション防災コンテンツの共同研究開発」の成果とのこと。今後は、大和ライフネクストが管理を受託するマンション管理組合に限らず、広くサービスを展開していくようです。

QRコードを読み取って参加

「VR消防訓練」は、スマートフォンなどから横浜市消防局が監修したVR動画を視聴することで消防訓練が実施できるサービス。消防法で定められている「消火訓練」「避難訓練」「通報訓練」という3つの訓練を行うことができます。

居住者は、管理組合から配付されるQRコードをスマートフォンなどで読み取り、動画サイトにアクセスしてVR消防訓練の動画を視聴するという流れ。従来の集合型の消防訓練と違い、それぞれのタイミングで好きな場所から参加できるため、参加率の向上が期待できます。また、期間中は何度でも参加できるので、訓練の内容をしっかりと理解したい場合にも便利でしょう。

さらに、VR消防訓練の参加状況や視聴状況の把握や、実施後のアンケートなどもサービスに含まれているため、管理組合にとっては手間をかけずに実施状況を確認できる、というのもポイントです。

訓練への参加率、防災意識の向上を図る

同サービス開発の背景には、マンションにおける消防訓練への参加率の低さなどの課題がありました。集合型の訓練では、時間の制約などにより参加できないという居住者が多かったようです。加えて、新型コロナの影響で集合型の訓練を敬遠する居住者が増えたことも、参加率向上を実現できない要因のひとつだったといいます。

そんな課題を解決するのが「VR消防訓練」。同サービスを試験的に導入した横浜市の某マンションでは、これまでの集合型消防訓練に比べて参加率が5倍になったという結果が出ています。実際に参加した人からは、「自分の好きなタイミングで視聴できるので便利だと感じた」「VR消防訓練では参加者増が見込めるため、マンション管理組合全体の防災知識向上に効果的だと感じた」などの声が寄せられたようです。

ちなみに、今回サービスを開発した理経は、2017年より防災訓練用VRを提供中。これまで、自然災害や工場火災などに備える「防災訓練用VRシリーズ」や、東京理科大学大学院 関澤教授の監修の「避難体験VR~煙の怖さを知ろう~」など、さまざまなサービスを提供しています。

PR TIMES
株式会社理経
大和ライフネクスト株式会社

(文・Higuchi)

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