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クモの巣がどのように作られるのか、暗視とAIで謎を解明! ジョンズ・ホプキンズ大学の研究チームが発表

Techable 2021年11月11日 15時0分

ジョンズ・ホプキンズ大学の研究チームは、暗視とAI技術を用いて「クモがどのようにクモの巣を構築するか」を発見しました。

赤外線カメラでクモを監視

クモの巣ーー。その複雑な網目は、美しいとさえ言われています。

同大学の研究者であるAndrew Gordus氏は「息子とバードウォッチングをしているとき、私はたまたま見事なクモの巣を発見し興味を持ちました。クモの脳はとても小さいので、これは驚くべきことです。クモのこの驚くべき行動がどのように起こるかについて知りたくてウズウズしました」と話します。

小さな脳で、どのようにクモの巣を作ることができるのか? これを理解するためには、捕獲の難しさから敬遠されていた、「クモの行動特性を体系的に記録して分析する」という作業が必要でした。

この作業を実行すべく、研究チームは、指先ほどの大きさである米国西部原産のクモを研究対象として選定。計6匹のクモが、夜間にどのように巣を張るかを記録するために、赤外線カメラと赤外線ライトを準備し、毎晩監視して記録していきました。

クモの巣構築には一定のルールが

同作業では、クモの手足の動きを検出するために設計された特別な機械学習ソフトウェアを活用。何百万もの個々の足の動きを追跡しました。そして、クモの巣を構築する際の動作が、クモ同士で非常に類似していることを発見したといいます。

結果的に研究チームは、クモの足の位置を見るだけで、作業中のクモの巣の箇所を予測できるほどになったのです。Andrew Gordus氏は、「最終的な構造が少し異なっていても、クモの巣を構築するために使用するルールは同じです。ある法則がクモの脳に刻み込まれていることはわかりましたが、次はこれらのルールがニューロンのレベルでどのように構造化されているかを知りたいと思います」とコメント。

ジョンズ・ホプキンズ大学の同研究チームは今後、クモの脳内のどの回路が、巣の構築の各段階に関与しているかを調べるため、実験を行うとしています。

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(文・Takeuchi)

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