新型コロナ感染拡大以降、現在も継続的な感染症対策が必要とされています。そんな中、株式会社イメージソースと国立大学法人 電気通信大学の特任准教授・石垣陽氏は、感染対策をしながらも空間演出ができるデジタルパーテーションを共同開発しました。
カフェでもイベントでも自由な空間演出を実現このデジタルパーテーションは、イメージソース独自の液晶モジュールパネル「KAXEL(カクセル)」に改良を加えて開発したパーテーション型ピクセルディスプレイ。遮光LCDモジュールが「黒」と「透明」に切り替わることで、ニーズに合ったデザインやデジタルアニメーションを映し出すことができます。
適切な幅と高さによって飛沫感染を防ぎつつ、その空間を明るく楽しく演出することができる、全く新しい発想のパーテーションと言えるでしょう。
石垣陽准教授は、「KAXEL」を見て、工学的知見に基づく感染症対策とインテリアを融合した新次元のプロダクトとして使用できると直感したといいます。そして、パネルを連結した際にも美しく見えるように改良したことで、レイアウトの自由度が増し、利用シーンも広がりました。
例えば、カフェなどでは、着席状況に応じて「黒」と「透明」を使い分けてスペースを確保したり、パーテーションをまたいで連動するアニメーションで空間を演出したりできます。この演出は、スタッフによるアプリからの操作、来店客の非接触操作、人を検知することによる自動操作で切り替え可能です。
他にも、展示イベントや商談スペースのパネルやファサード、インスタレーションなどにも活用でき、商品名や時刻、インタラクティブアニメーションなどを表示することができるといいます。
これまでの「KAXEL」の展示もともと「KAXEL」は、空間演出装置のプロトタイプとして開発されました。信号制御で「黒」と「透明」に切り替わる液晶モジュールパネルによって、背後にあるものを見せたり隠したりしながら、スペースを有効活用したプロモーションを展開し、空間に新たな意味や価値を提供します。
この「KAXEL」は、2019年9月に開催されたイメージソースのイベント「IMG SRC PROTOTYPES」や「DESIGNART TOKYO 2019」にて、8×8のマス目に区切られた窓枠のような什器が横に2台吊り下げられるかたちで展示されました。
また、「Media Ambition Tokyo 2020」では、間隔を空けて吊られた8枚の「KAXEL」の背後に四季をイメージした植物を配置し、掛軸のように季節の一瞬を切り抜く「KAXEL」を眺めることで、四季の移ろいを感じられる作品を展示。前年とはまた違う演出で、表現の多様性を示していました。
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株式会社イメージソース
(文・Higuchi)