時代に合わせて、求められるものは変化しつつあります。それは、ビジネスにおいても言えること。デジタル化など、社会の変化に応じて必要となったスキルを学びなおしによって習得することをリスキリングと呼びます。
株式会社ビズリーチが運営する転職サイト「ビズリーチ」は、ビズリーチ会員と、企業の経営層・人事担当者を対象に、リスキリングに関するアンケートを実施(有効回答数:ビズリーチ会員970件、経営層・人事担当者245件)。結果を紹介していきます。
主体的にリスキリングに取り組むビジネスパーソン本調査によると、9割以上のビジネスパーソンが、将来的に新たなスキルを身に付ける必要性を感じていることが明らかに。年代別に見ると、30代の意識が最も高いものの、40代で半数以上、60代以上でも3割以上が新たなスキルを身に付ける必要性を感じていることが分かります。
理由としては、「仕事の幅を広げるために、継続的にスキルアップをしたいから(69.3%)」を挙げる人が最も多く、「自身の希少性を向上させ、市場価値を上げたいから(53.7%)」「中長期的にキャリアを考えると、現状のスキルだけだと不安を感じるから(39.3%)」が続きました。
では、実際リスキリングに取り組んでいるビジネスパーソンは、どれくらいいるのでしょうか。調査結果を見ると、既にリスキリングに取り組んでいる人は、約5割。「勤め先を通じて取り組んでいる」という回答が14.5%だったのに対し、「個人で取り組んでいる」はおよそ3倍の45.5%となり、個人で主体的に取り組んでいる人が多いことが分かりました。
そして、今後新たに身に付けたいITスキルとしては、「データ解析・分析(62.5%)」がトップ。「デジタルマーケティング(34.6%)」「プロジェクトマネジメント(PM)(31.8%)」が続いています。
リスキリングに取り組む企業は増加傾向一方企業側はというと、現在リスキリングに取り組む企業は約2割。企業・組織内のリスキリングの促進については、国の取り組みとしても必要性が唱えられている状況です。今後取り組む予定・検討中と回答した企業は約4割と、今後リスキリングに取り組む企業が増加傾向にあるようです。
また、リスキリングに取り組み始めた(取り組み始める)時期については、2019年以前が21.4%だったのに対して、コロナ禍以降(2020年以降)が44.3%という結果に。コロナ禍が、企業のリスキリングに対する姿勢に影響を与えているとも考えられます。
くわえて、「年齢にかかわらずリスキリングは市場価値アップにつながる」と回答した経営層・人事担当者は9割以上に!
今後、リスキリングに取り組むビジネスパーソンや企業が、さらに増えていくことが予測されるとしています。
PR TIMES
(文・和泉ゆかり)