倉庫ロジスティクス向けのソリューションを提供するHAI ROBOTICSは、倉庫オペレーターのWINITとイギリスでの最初のプロジェクトが始動したと発表しました。
1日あたり5万個の処理が可能に中国の深センに本社を置くHAI ROBOTICSは、自律型ケースハンドリングロボット(ACR)システムのグローバル大手企業。同社は、ロボット技術とAIアルゴリズムにより、効率的でスマートなオートメーションソリューションを工場や物流倉庫へ提供しています。
今回HAI ROBOTICSがシステムを提供したのは、倉庫オペレーターのWINIT。イギリス・スタッフォードシャーにある10,000平方メートルの広さを誇る倉庫に、高さ4.3メートルの棚12万個分の保管場所を提供したとのこと。
また、100台の「HAIPICK A42ロボット」、および16台のピッキングワークステーションを配備。HAI ROBOTICSによると、1日あたり最大50,000個の処理が可能になり、手作業の3〜4倍となる商品処理効率を実現したといいます。
コロナと人件費が課題倉庫オペレーターのWINITは、グローバルEコマース向けにソリューションを提供する上海を拠点とするプロバイダー。オーストラリア・米国・ヨーロッパの複数国で倉庫保管および流通サービスを運営している同社は、新型コロナウイルス感染拡大以降オンラインショッピングが急増し、ロジスティクスの対応を早急に行う必要があったといいます。
同時に、WINITを悩ませてきた大きな問題は、人手不足と現地労働者の雇用コストの上昇です。これらの理由により、倉庫の自動化は差し迫った問題になっていたようです。
上記の課題に対処するための方法を見つけられなかったWINITは、自律型ケースハンドリングロボット(ACR)システムを提供するHAI ROBOTICSのソリューションにたどり着きました。WINITは、高い保管密度・商品の取り扱い精度・運用効率・柔軟性を伴ったHAI ROBOTICSのシステムを導入することで、世界中のEコマース業者からの国境を越えた倉庫保管ソリューション、さらに急増する注文処理に対応できるようになったといいます。
HAI ROBOTICSの営業担当副社長であるKane Luo氏は、「私たちはACRシステムを提供するだけでなく、インバウンドからアウトバウンド商品の梱包までのプロセス全体をケアしています。ワークステーションも海外基準に従って最適化できるように設計しています」とコメントしました。
HAI ROBOTICS boosts e-commerce fulfillment for cross-border warehouse in U.K.
(文・Takeuchi)