年の瀬も近づき、日ごと寒さも増してますが、意識はすでに来春の花粉状況に向いている人もいるのではないでしょうか。
株式会社ウェザーニューズ(以下、ウェザーニューズ)によると、来春の花粉飛散量は広範囲で平年並であるものの、北日本や北陸では2021年より多い予想だといいます。
そんな同社が提供する、花粉飛散量をより高精度に、リアルタイムに観測する「ポールンロボ」について紹介します。
IoT花粉観測機「ポールンロボ」ポールンロボは、ウェザーニューズが開発した自宅やオフィスなどに設置できるIoT花粉観測機。直径約15cmの球体には、目、鼻、口があり、まるで人の顔のよう。NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の花粉観測のシーンで出演していたので、見たことがあるという人もいるかもしれません。
ポールンロボは、口の部分から空気を吸い込み、空気中の花粉を観測します。観測した花粉の数によって目の色が「白」「青」「黄」「赤」「紫」の5段階で変化。設置場所の花粉の飛散量を把握できるため、その日の花粉対策の目安として利用できます。
ちなみに、ポールンロボは改良が重ねられており、現在8代目。通信機能が内蔵されているので、Wi-Fi不要で電源さえあればどこでも観測が可能です。
2022年も「ポールンロボ」と花粉の辛さに立ち向かおうウェザーニューズは、2005年から続く花粉症対策のためのユーザー参加型の取り組み「花粉プロジェクト」を2022年も実施します。全国の家庭・病院・企業などにポールンロボを1,000台設置すべく、現在設置者を募集中。締め切りは12月9日(木)の予定です。
なお、設置者から集めた花粉の観測データは、花粉予報やメール通知サービスなどに活用するといいます。
一般的な花粉観測方法である「ダーラム法」は、ガラス板に付着した花粉を顕微鏡で数え、情報の更新に時間がかかる上に、1日単位での飛散量しか把握できません。また、観測場所も限られていることが課題として挙げられています。一方、ポールンロボを使えば、空気中に含まれる花粉をリアルタイムに自動観測することが可能。花粉は気象条件によって飛散量や飛散エリア・時間帯が変化するため、飛散状況を詳細に把握しておくことが重要なのだといいます。
ウェザーニューズは日本最大級の花粉観測網とこれまでの蓄積データを生かし、花粉予報の精度向上を目指すとともに、アプリの利便性を高め、花粉症の方が少しでも楽に過ごせるようサポートしていくとしています。
株式会社ウェザーニューズ
(文・和泉ゆかり)