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蒸留酒の樽をNFT化したUniCask、樽を100口に分割した一般向けのNFT販売へ

Techable 2021年12月9日 10時0分

高級酒類の輸出入を行う株式会社ジャパンインポートシステム(JIS)と、ブロックチェーンシステム開発を行う株式会社レシカは、蒸留酒の樽管理サービス「UniCask」を運営する株式会社UniCaskを合同で設立。2021年春より、ウイスキー樽をNFT化し、簡単に管理・取引ができるサービスを業者向けに提供してきました。

そしてこのたび、1樽の中に含まれる蒸留酒を小口化し、「CASK NFT」として広く一般への販売を開始すると発表。これにより、これまで実質的に不可能とされてきた、一般のコレクターや愛飲家による樽保管の蒸留酒の保有・売買が可能となるでしょう。

蒸留酒の樽をNFT化した「UniCask」

近年、熟成に長い時間を要する蒸留酒の価値は右肩上がりで、多くの年代物の蒸留酒が高額で売買されています。しかし、蒸留酒を樽で保管したまま(年代物として価値を上昇させる状態)での売買・保有などは、限られたコミュニティでしか行われておらず、一般のコレクターや愛飲家には実質不可能と言われてきました。

また、従来の管理方法では、樽ごとの所有権の証明や移転登記が複雑なため、グローバルな流通もほぼ行われていないといいます。

そんな課題を解決し、蒸留酒の樽の所有権を民主化することを目的として誕生したのが「UniCask」というサービス。樽をNFT化することで、複雑だった樽の所有権の証明および移転登記、オンラインでの売買履歴の管理などを容易にし、蒸留酒樽の売買・保有・管理がスマートフォンひとつでできるようになりました。

小口NFTの「CASK NFT」。第1弾はスコッチウイスキー

これまで「UniCask」は業者向けのサービスとして提供されてきましたが、今回一般向けに新サービスを開発。それが、蒸留酒を小口化してNFT化した「CASK NFT」です。

その第1弾として販売されるのは、シングルモルトスコッチウイスキー スプリングバンク1991年 ビンテージ。この樽の中身が100口に分割され、100分の1に対応する「CASK NFT」が「Genesis Cask」という名で100個販売されます。

スプリングバンク1991年の樽は、すでに30年の熟成を経ていますが、さらに20年の熟成の時を経て2041年にボトリングされる予定。今回の「Genesis Cask」を所有している人は、20年後に瓶詰めされた50年熟成のスプリングバンクと引き換えることができるとのことです。

なお、「Genesis Cask」は、仮想通貨イーサリアムもしくはクレジットカードで購入可能。イーサリアムの場合は12月15日より、クレジットカードの場合は12月16日より購入できるようです。

保有している最中も楽しめる、NFTゲーム大会を開催

となると、「Genesis Cask」を購入しても20年保有し続けるだけか、と思う方もいるでしょう。実はこの「Genesis Cask」は、ウイスキーと交換するための証明書として機能するだけではありません。唯一無二のデジタルデータであることを証明するNFTの特長を生かし、NFTを用いてトランプゲームができるように設計されています。

具体的には、小口NFT「CASK NFT」一つひとつにトランプの絵柄と数字(カードデータ)を付与し、各所有者はこれを持ち札としてUniCaskが開催するゲームに参加するということです。

今のところ、“テキサスホールデム”の大会がトータル2ゲーム開催予定(1ゲームの期間は5~6ヶ月)。勝者は希少な蒸留酒のサンプルを獲得できるといいます。これは、ユーザーが樽を保有している最中にも楽しめるようにと、設けられた仕組みのようです。

PR TIMES(1)(2)
株式会社UniCask(ゲーム詳細)

(文・Higuchi)

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