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子ども向けサービスで構築したネットワークを高齢者や認知症の方々に活用。みんなが安心して暮らせる街に

Techable 2021年12月10日 11時0分

九州電力送配電株式会社は、IoT技術を活用した見守りサービス「Qottaby(キューオッタバイ)」の一環として、高齢者および認知症の人を対象とした街中見守りサービスを福岡市で開始しました。

なお、Qottabyのサービス基盤は「スマート見守りプラットフォーム」を開発、運営する株式会社otta(以下、otta)が提供しています。

見守りサービス「Qottaby」とは

Qottabyは、ottaのスマート見守りプラットフォーム利用した見守りサービス。2019年10月より福岡市全小学校の児童を対象に提供されています。見守り端末(ビーコン端末)を所持した子どもが、街中にある見守りスポットを通過したタイミングと、見守りアプリをインストールしたスマホを所有した人(見守り人)や見守りタクシーとすれ違うタイミングで位置が記録される仕組みです。

通過情報を毎日記録・通知することで、誘拐や行方不明、迷子などのトラブルといったいつもと違う異変にもいち早く気づくことにつながるといいます。

気になるセキュリティ面については、見守りポイントや「見守り人」のスマートフォンより送られる情報は、すべて暗号化しサーバーに送信されているとのこと。また、サーバーには特定の人しかアクセスできない仕組みで、利用者の個人情報や位置情報を守っています。

みんなが安心して暮らせる街に

これら子ども向けのサービスで構築した見守りネットワークを活用して、今回、高齢者及び認知症の方を対象とした見守りサービスを、福岡市にて開始することに。また、本サービスは、福岡市との「ビーコン技術を活用した認知症の方の外出見守り・支援実証事業(2020年11月〜2021年3月)」にて一定の有効性が認められています。

福岡市の支援対象事業となるため、一定期間、利用者の費用負担が一部軽減されるそうです。

2014年の設立以降、大手電力会社とも提携し、東京都、大阪府などの全国16都市にて子ども向けのサービスを提供しているotta。同社は、今後も対象地域を拡大していき、子どもだけでなく、高齢者の方も安心して暮らせる街づくりを支援するとしています。

PR TIMES
Qottaby(株式会社otta)
九州電力送配電株式会社

(文・和泉ゆかり)

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