フォースタートアップス株式会社は、「STARTUP DB」にて、2021年12月1日時点での国内スタートアップ評価額ランキングTOP20を発表。今回は、注目企業を中心に紹介していきます。
新規ランクインのHIKKY、返り咲いたatama plus新規ランクインを果たしたのは16位の株式会社HIKKY。世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット」を手がける企業で、今まさに「バーチャルマーケット2021」を開催中です(12月19日まで)。同社は、2021年10月に株式会社NTTドコモと資本業務提携を締結し、11月には第三者割当増資により65億円を調達。この資金は、VRサービスの開発体制の強化や国内外への事業拡大に充てられるとのことです。なお、NTTドコモは、2021年8月に開催した「バーチャルマーケット6」に初出展しています。
また、10月以来1ヶ月ぶりにランクインした20位のatama plus株式会社にも注目したいところ。同社は、塾・予備校向けのAI教材「atama+」を提供していて、2021年1月には、AIを活用した新しい入試モデルの開発を目指して学校法人立命館と共同研究会を立ち上げています。さらに、11月には経済産業省の「未来の教室」実証事業に採択。駿台グループと共同で開催しているオンライン模試「駿台atama+学力判定テスト」と「atama+」を用いた実証実験を実施中です。
累計調達額100億超えは13社! 第1位は……ランクイン企業の累計資金調達額に着目すると、100億円以上調達した企業は13社となりました。なかでも群を抜いているのが約1,060億円のSpiber株式会社(6位)。同社は、植物由来のバイオマスを主な原料とするタンパク質素材「Brewed Protein™(ブリュードプロテイン™)」を開発する企業で、すでに多数のグローバルアパレルブランドとの共同プロジェクトを実施しています。そんな同社は、2021年9月に総額344億円の調達を決議。翌10月には、三菱UFJモルガンスタンレー証券をアレンジャーとした事業価値証券化により50億円を増資するなど、大型の資金調達を実施しています。
Spiberに続き、約470億円の株式会社Mobility Technologies(9位)、約441億円のスマートニュース株式会社(2位)、約341億円の株式会社アストロスケールホールディングス(13位)が累計調達額を伸ばしてきました。なかでも、スペースデブリ除去などの軌道上サービスを開発しているアストロスケールホールディングスは、シリーズFラウンドで過去最大となる約124億円を調達しています。
この他、「STORES」を運営するヘイ株式会社、自動運転OS「Autoware」などを開発する株式会社ティアフォー、スマートロックを展開する株式会社ビットキーなども累計調達額100億円を超えました。
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(文・Higuchi)