「近所への自動配達ロボット」を開発する米Cocoは、最新のデリバリーロボット「COCO1」をローンチしたと発表しました。
セグウェイと共同で開発「COCO1」は、マイクロモビリティハードウェアメーカー大手のセグウェイと共同で設計・製造されたデリバリーロボットです。 Cocoはこれまで数か月にわたり、米国の複数の都市にあるローカル店舗へサービスを提供するために、約1,000台の「COCO1」ロボットを配備してきたとのこと。
「継続的な労働力不足と配達ロボットの需要の高まりの中で、COCO1はブルーオーシャン市場で華々しくデビューするでしょう」と話すのは、セグウェイのグローバルビジネス開発担当バイスプレジデントのTony Ho氏。「私たちがロボットデリバリーへの展開を考えたとき、セグウェイと同様の価値を持つブランドと提携したいと考えていました。Cocoが小規模店舗へサービスを提供するのを見たとき、私たちとのマッチングが可能と思ったのです」。
Cocoによると、「COCO1」は前モデルと比較して運搬性能が向上しているため、より幅広い加盟店に大量の注文を配達することが可能になります。これにより、同社は現在デリバリーの大部分を占める「自動車ベースの配達」の必要性を無くしていきたい考えです。
最大3マイル先へ配送可能それでは、前モデルと比較して具体的に変化したのはどのような部分なのでしょうか。「COCO1」の大きな特徴はバッテリー容量。最大3マイル(約4.8キロメートル)先への配送が可能となりました。さらに複数のカメラとセンサーを備えており、リモートパイロットが交通や障害物を安全にナビゲートすることで、配達ルートを効率的に計画することができます。
「COCO1」のローンチにより、Cocoは食料品店に進出することを計画しています。 「COCO1」は、最大4つの満杯な食料品袋を収納でき、遠くまで移動してドロップオフ(配送)できるため、大都市圏での食料品の配達にぴったりな手段となる可能性があるとのこと。
Cocoによると、「COCO1」はまずロサンゼルスを拠点とする健康食品スーパーErewhon Marketでデビューし、今後同エリア全体のさまざまなスーパーに配置される予定です。同社CEOのZach Rash氏は「より速く、より安全に、より広い配達エリアで、そしてより大きい収納スペースで、私たちはお客様と店舗の両方により良い体験を提供できることを非常に嬉しく思っています」とコメントしました。
Coco, The Remotely-Piloted Delivery Service, Expands Its Delivery Capabilities With Announcement Of New Model: Coco 1
(文・Takeuchi)