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豪雪時の道路管理をAIでサポート。「路面状態判別技術」精度向上に向けて2回目の実証実験開始

Techable 2021年12月21日 13時0分

株式会社Specteeと一般財団法人 日本気象協会および福井県は、路面状況確認カメラ(以下、「カメラ」)を使った実証実験を2020年12月から実施してきました。

これを踏まえて3者は、福井県民向けサービスとして本格運用することを目指し、さらなる精度向上に向けた2回目の実証実験を2021年12月より開始します。

カメラ画像と気象データを組み合わせたAIによる「ハイブリッド解析」

今回の実証実験のポイントは2つ。

1つ目は、カメラだけでは路面状態の判別が難しい状況において、画像データと日本気象協会が所有する気温や降水量などの気象データを組み合わせたAIによる「ハイブリッド解析」を行うこと。

2つ目は、カメラの台数を2020年度の3台から20台に増やし、さまざまな交通量の山間部や平野部などの画像データを取得すること。これらの画像データをもとにした「ハイブリッド解析」により、複雑な条件下でも「路面状態判別技術」が有効かどうかを検証します。実証期間は、2021年12月〜2022年2月までの予定です。

スペクティと日本気象協会は、本実証実験を通じて「ハイブリッド解析」による路面状態のリアルタイムかつ正確な把握を目指しています。

昨年度の実証実験結果と今年の課題

福井県では近年、冬期の豪雪による雪害や大規模な車両のスタックが発生し、県民生活に大きな影響を与えました。一般財団法人 自動車検査登録情報協会によると、福井県は世帯あたりの自動車保有率日本一。大雪から県民生活を守るために道路交通を維持することは重要といえるでしょう。

交通事故や車両のスタックを引き起こす道路上の積雪や路面の凍結を監視すべく、道路管理者は主にカメラを見て路面状態を確認していますが、広範囲に多数設置されたカメラを人の目だけで常時確認することは困難です。

この課題を解決するために、2020年度はスペクティと日本気象協会が共同開発したAIによる「路面状態判別技術」について、福井県内にあるカメラ3台を用いて実証実験を行い、その精度を検証しました。

昨年度の実証実験では夜間やカメラのレンズに雪が付着した場合などにおいて、路面状態判別の精度が低下するという課題が明らかになったそう。今年度の実証実験では、画像データと気象データを組み合わせた「ハイブリッド解析」で、より精度の高い路面状態判別と福井県での本格運用を目指します。

PR TIMES(1)(2)

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