ネットやアプリで注文した食事がロボタクシーで自宅まで配達される−−−。ひと昔前ならSF的と思われていたことが現実のものとなる日はそう遠くなさそうです。
自動運転技術開発のMotionalとUberが米国12月16日に提携を発表しました。Uber Eatsの配達をロボタクシー、つまり自動運転車が行うサービスを展開します。
まずは2022年初めに米サンタモニカで立ち上げるとのことです。
配達員に代わるサービス配車サービス大手のUberは、日本でもお馴染みのフードデリバリー事業Uber Eatsを展開しています。フードデリバリーを利用すればわざわざ自分で店まで足を運ばずに済み、またこのコロナ時代に人との接触を避けられることが追い風となって急成長中の分野です。
一方のMotionalは韓国の現代自動車と自動運転開発のAptivの合弁会社で、ロボタクシーサービスの展開を目指しています。今回の提携は、Uber Eatsの配達をMotionalの自動運転車両が行うというものです。
つまり、料理の入ったボックスを自転車やバイクで配達員が運ぶ代わりに、自動運転車が走り回ることになります。
自動運転レベル4Motionalによると、使用する車両は現代自動車のiONIQ 5をベースにしている電動のロボタクシーです。自動運転レベル4に対応していて、この車両をフードデリバリーに使用するのは初めてとのことです。
両社はまずは2022年初めにテストとしてサンタモニカでサービスを開始します。差し当たっては一部のレストランの決められた料理で展開され、また、車両の運転席にはセーフティードライバーも乗り込むようです。
車両何台を投入するのか、サービス展開エリアなど、その他の詳細は間もなく発表するとのことですが、本格的な商業展開はもう少し先になりそうです。
ただ、米国内ではスーパーの食料品や処方薬などを無人の自動運転車で配達するサービスはすでに消費者に提供されていて、オンデマンドのフードデリバリーにも徐々に浸透するのは時間の問題のようです。
Motional Press Release
(文・Mizoguchi)