P&G Venturesは「CESイノベーション・チャレンジ・ピッチ・コンテスト」のファイナリスト4社を選出したと発表しました。
来年のCESでプレゼン予定世界最大の消費財メーカーであり、マーケティングカンパニーとしても名高いP&Gが、新規事業や新ブランドの創出を目的に運営するスタートアップスタジオがP&G Venturesです。
P&G Venturesでは、P&Gが社内外から募集したビジネスアイディアを事業化するため、P&G本体のアセットも活用しながら、さまざまな形でインキュベーションを行なっています。
そして今回同社は、「CESイノベーション・チャレンジ・ピッチ・コンテスト」における上位4社のファイナリストを発表しました。ファイナリストは、2022年1月に開催されるCES(ラスベガスで開催される世界最大級の電子機器見本市)にて、専門家の審査員団に画期的な製品アイデアを発表し、1万ドル(約113万円)の賞金に加え、P&G Venturesと協力して製品開発を継続する機会を獲得することができるとのこと。
女性がつくる女性のためのプロダクトそれでは、ファイナリスト4社はどのような企業なのでしょうか? まず1社目は、米カリフォルニア州サンディエゴに本社を置くCybele Microbiome。同社は特許取得済みの技術を活用し、自然由来の成分でつくられたスキンケア製品を開発しています。
2社目は、フロリダ州レイクワークを拠点とするKushae Naturals。女性による女性のための、pH(水素イオン濃度指数)バランスがとれたオールナチュラルな衛生用品を展開しています。
3社目のカリフォルニア州エルセグンドに本社を置くLady Patchは、膀胱からの漏れと頻繁な尿意を防ぐことができる女性用インナーを展開している企業。同社が提供する製品には一切の化学薬品が含まれていないことが特徴といいます。
そして4社目は、ワシントン州カークランドに位置し、食品・作物の保護会社であり過去に受賞歴もあるRyp Labs。同社は、世界の食品廃棄物を削減するためのバイオミミクリー(生物模倣)ソリューションを商業化することを目指しています。
今回のP&Gイノベーション・チャレンジには、上記の通り消費財関連の起業家・発明家・スタートアップ企業が招待されました。同社によると今大会への応募は過去最多となり、創業者が女性である割合(60%)、黒人やラテン系の創業者の応募数(30%)も過去最多となったようです。
P&G VENTURES SELECTS FINALISTS FOR CES INNOVATION CHALLENGE PITCH COMPETITION
(文・Takeuchi)