日本の伝統工芸をプロデュースするミテモ株式会社とトランクデザイン株式会社は、地域特有のものづくりや暮らしに触れられる“クラフトツーリズム”の企画・発信をするプロジェクト「LOCAL CRAFT JAPAN」を運営しています。
この「LOCAL CRAFT JAPAN」が、観光庁主導の令和3年度公募事業「来訪意欲を増進させるためのオンライン技術活用事業」に採択。そしてこのたび、触覚VR技術を活用した海外向けデジタル・クラフト・ワークショップを開催することを発表しました。
職人の手に伝わる振動が海を越える同ワークショップでは、2022年1月8日(土)・9日(日)の14:00~15:00(日本時間)に、奈良県吉野郡の木工工房と(シンガポール・台湾・香港)をリアルタイムでつなぎます。
海外の参加者は、吉野林業の歴史や文化について学び、臨場感あふれる木工職人の作業風景のライブ配信映像を視聴。加えて、高速で回転する吉野杉に刃物を当てたときの職人に伝わる振動などを触覚再現装置を介してリアルタイムに体感できます。
このとき感じる振動・触覚がさらなる臨場感を生み、工芸産地や工房への訪問意欲向上につながることを目指しているようです。
「LOCAL CRAFT JAPAN」の取り組み「LOCAL CRAFT JAPAN」は、新潟県の佐渡島や京都府宇治、広島県備後など特有のものづくり文化を持つ地域の魅力を伝えるべく、旅のプラン(日帰り・宿泊)を提供しています。また、オンラインクラフトツアーも企画。佐渡島の金山の土から生まれた“無名異焼”、禅の音を響かせる“おりん”など、伝統的なものづくりの現場を世界中どこからでも体験できます。
そんな「LOCAL CRAFT JAPAN」が、触覚VR技術を活用したワークショップに挑戦。同ワークショップは、科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業「Cybernetic being」プロジェクトおよび名古屋工業大学触覚学研究室の支援を受けて実現します。
「Cybernetic being」とは、「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」することを目標のひとつとする研究開発プロジェクト。同ワークショップの国境を越えた触覚の共有は、まさに身体や空間の制約から解放された体験となるかもしれません。
PR TIMES
観光庁
「LOCAL CRAFT JAPAN」
(文・Higuchi)