株式会社MENOU(以下、メノウ)は、検査AIをノーコードで開発するソフトウェア「MENOU-TE(メノート)」などの提供を通じ、製造業のDXを推進しています。
そしてこのたび、ニッセイ・キャピタルらからの資金調達を実施。これにより、「MENOU-TE」の機能拡張と検査工程を自動化するための導入支援サービス「MENOU-IN(メノーイン)」の販路拡大を図るとのことです。
社内AI 開発を効率化する「MENOU-TE」「MENOU-TE」最大の特徴は、ノーコードで検査AIを開発できる点。直感的操作でアノテーションができるだけでなく、AI開発・運用に必要な画像データやAIモデルの管理、共同作業環境などを一元化するのもポイントでしょう。
また、ディープラーニングとルールベース画像処理技術を組み合わせ、ハイブリッドな検査を可能にする機能も実装。現場に即したAIを容易に構築可能としました。
さらに、注目したいのは、複数のAIを組み合わせる「タスクコネクション」機能。異なる解像度や視野、異なるタスク(分類とセグメンテーション)を組み合わせ、多角的に判断できるAIを構築します。たとえば、対象物の位置を確認→識別→欠陥の発見→欠陥のサイズ計測、といった流れを実行できるAIが誕生するということです。
ほかにも、各タスクの解析結果や学習経過を可視化してAIのブラックボックス化を防いだり、追加学習機能で高度なチューニングを実現したりも可能。負荷の大きいアノテーション作業においても、AIの推論結果をアノテーションデータに利用するなど効率化を図ります。
資金調達で機能開発などを加速メノウはこのたび、ニッセイ・キャピタル、DEEPCORE(ディープコア)、三菱UFJキャピタルより約2.5億円の資金調達を実施。これにより、累計資金調達総額は約3.7億円となりました。
この資金は、「MENOU-TE」の機能開発に充てるとのこと。また、外観検査の画像取得において照明やカメラなどの最適な撮像構成の提案や運用・メンテナンスサポート、AI・DX人材の育成などを行う、検査AIの総合的な導入支援サービス「MENOU-IN」の提供体制も整えていく構えです。
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「MENOU-TE」サービスサイト
(文・Higuchi)