近年、消費者の購買行動が変化するなか、AIやIoTなどを活用した新しい顧客体験の提供が注目されています。
化粧品業界においては、AIを活用したセルフ型の顔分析ツールなどを採用するケースもありますが、それらの分析結果がうまく購入につながらないという課題があったようです。
このような背景から、凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)はAIを使って顔印象を分析し、商品の提案から提供までを非接触で行えるプロダクト「AIレコメンドベンダー」を開発。1月より本格運用を開始しました。
パーソナライズ商品を複数提案「AIレコメンドベンダー」は、AIによるユーザーの顔印象分析をもとに、個別最適化された商品を提案・提供できるプロダクト。購入した商品は、自動販売機のように非接触で受け取ることができます。
一般的な自動販売機と異なるのは、1回の注文で複数の商品を同時に組み合わせて購入できるということ。この機能は、ゼロベースからの機構を開発したことで実現したといいます。
また、購入した商品にはオリジナルパッケージへの名入れも可能。世界に1つしかないパーソナライズ商品を手にするという新しい顧客体験を提供します。
凸版印刷は今後、化粧品業界に向けて同プロダクトを拡販し、2025年までに全国で100台の設置を目指すとのことです。
“KATE”のアイシャドウを販売中!「AIレコメンドベンダー」は、株式会社カネボウ化粧品(以下、カネボウ化粧品)に採用され、「KATE iCON BOX」として2021年9月より期間限定公開していました。そしてこのたび、1月12日(水)~2月8日(火)の期間で「@cosme TOKYO(アットコスメトーキョー)」に登場しています。
「KATE iCON BOX」では、カネボウ化粧品が展開する化粧品ブランド“KATE”のアイシャドウ「ザ アイカラー」を販売。KATE独自のロジックを用いたAI顔印象分析の結果をもとに、26色の単色アイシャドウから4色を選択・組み合わせてオリジナルのアイシャドウパレットを提案します(色の塗り方の組み合わせは35万通り)。
同時に、メイク方法も提案し、仕上がりをバーチャルで確認することも可能。色を変更したい場合は、別の色にカスタマイズすることもできるようです。
また、「KATE iCON BOX」専用のオリジナルパッケージのアイシャドウ保護シートに、アルファベット・ひらがな・カタカナ12文字までの名入れができたり、分析結果と提案されたオリジナルパレットの画像をスマートフォンに保存し、SNSでシェアしたりできるとのことです。
PR TIMES(1)(2)
株式会社カネボウ化粧品(KATE)
(文・Higuchi)