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【レビュー】初心者でも組み立て&カスタマイズできたよ! ラズパイ搭載の犬型ロボット「Mini Pupper」

Techable 2022年1月17日 10時0分

「機動戦士ガンダム00」や「天元突破グレンラガン」など、数々の名作ロボットアニメが生まれた2000年代。そんな時代に幼少期を過ごした筆者は、大人になった今でもテレビで軽快に動くロボットを見かけては「実際に動かしてみたい」「自分で作ってみたい」と胸を膨らませてしまいます。

とはいえロボットに関して知識も技もない初心者からすれば、組み立てるのはおろか、操作するのもハードルが高そうですよね。そこで試してみたのが、初めてでも簡単に組み立て・操作ができるプログラミングロボット「Mini Pupper(愛称:ミニぷぱ)」です。

組み立て&プログラミングが楽しめるロボット

「ミニぷぱ」は、オープンソースの四足歩行ロボットとして開発された「Stanford Pupper」をベースに商品化。Raspberry Pi 4 Model Bを搭載し、ラジコン操作やプログラミングが楽しめるロボット犬です。

クラウドファンディングサイトKickstarterで目標金額を達成しており、Makuakeでも1700万円以上の資金を集める大型プロジェクトとなっています。

ミニぷぱは「pupper(子犬)」という名前通り、犬のような可愛らしい見た目が特徴。PS4用のコントローラーで簡単に操作することができ、4足で計12自由度の細かい動きが可能です。

今回は、パーツを元に一から組み立てるDIY版に挑戦。ロボットの組み立てと聞くと難しそうですが、はんだ付け不要で工具や備品も一式で揃っているため、初めてでも無理なく組み立てることができました。

自分で作るのが不安なら、組み立て済の完成版を選ぶのもおすすめです。DIY版に比べて値は張りますが、製作中のミスによる動作不良などの心配がありません。

自分仕様にカスタマイズ

DIYキットの醍醐味は、ロボットが徐々に出来上がっていく過程を作りながら学べるところにあります。関節やモーターの駆動部をパーツごとに組み上げるので、どこがどう動くのかイメージしながら作れるのです。

ミニぷぱの頭脳となるRaspberry PiにはUbuntuをインストールし、OS上で脚の角度補正(キャリブレーション)を行います。自分で組み立てた分、ミニぷぱが初めて動いた時は本当に感動しました。

「ミニぷぱ」は付属のPS4用コントローラーでラジコン操作ができます。前後左右の移動はもちろん、回転・お座り・伏せなどの犬らしい動きまであらかじめプリセットされていて、それだけでも十二分に楽しめる仕様です。

しかしながら、やはり最大の魅力はプログラミングによって動きや機能をカスタマイズできる点でしょう。たとえば内部ファイルを編集して、好きな画像をロボットの顔に据えてみたり。こんな些細な変化でも、達成感とうれしさがあります。

さらに、ロボット開発には欠かせないオープンソースのプラットフォーム「ROS(Robot Operating System)」を使えば、4つの脚を活かした複雑な動きを学習させることも可能です。

「ミニぷぱ」向けのアクセサリとしてLiDARセンサーやカメラモジュールが別途用意され、組み合わせれば部屋のマッピングや顔認識による自動追従もできるのだとか。できることは無限大で、上級者でもとことん楽しめそうな幅の広さが魅力です。

初めてのロボットにおすすめ

初心者でも本格的なロボット作りとプログラミング学習が体験できるロボット犬「ミニぷぱ」をご紹介しました。ロボットに興味はあるけれど、実際に動かすのは大変……そう思っている人に、おすすめしたい一台です。

子供でもプログラミングを通して簡単なカスタマイズができるので、完成版を購入して学習教材に使うのも良いでしょう。親子で試行錯誤しながらミニぷぱを動かしてみるなんて、とっても楽しそう。

「Mini Pupper(ミニぷぱ)」は現在Makuakeにてクラウドファンディングを実施中です。2月27日(日)まで支援を受け付けており、5月末までに発送される予定となっています。

Makuake

(文・九条ハル)

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