アウトドアブームと新型コロナウイルス感染症の影響が相まって、自然の中でレジャーを楽しむ人が増えています。とくに、人との接触を抑制できるキャンピングカーに注目が集まりつつあります。
そうした、車で移動しながらの旅を自然に優しく、そして快適なものにしようと、モーターホームなどを手がけている米国のWinnebago Industriesが電動RVを発表しました。二酸化炭素を排出することなく走行し、また搭載するバッテリーを電源とする冷蔵庫やキッチンも備えています。
航続距離は約320キロ自動車やバイクなどあらゆる乗り物の電動化が進んでいますが、Winnebago Industriesが発表したのは、電動のキャンピングカーです。まだコンセプト段階ですが、86kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は約320キロとのことです。
この距離は他メーカーが展開しているEV乗用車などには若干劣りますが、観光地や景色のいいポイントに立ち寄ったりしながらの「ぶらり旅」ではまず十分でしょう。そして充電する必要に迫られても慌てる必要はありません。家庭用のチャージャーでも充電でき、高出力の充電設備であれば約45分で完了するとのことです。
暮らすように旅する自然の中をエミッションフリーで走行できるのに加えて、350ボルトDCや110ボルトACを搭載し、備え付けのヒーターや冷蔵庫、調理コンロも別途電源を取ることなく使用できるのもポイントです。
また、デュアルモデムルーターを利用した住宅グレードのWi-Fiネットワークが利用でき、もちろんキャンピングカーとして車内にはベッドや浴室、トイレも備わっていて、まさに動く住まいといった感じです。
加えて、床にはリサイクルされたコルクを使うなど、エコフレンドリー意識も随所にみられます。
このキャンピングカーは1月18日に米フロリダでのRVスーパーショーで発表されたばかりで、気になる人はウェブサイトで電子メールアドレスを登録すると最新ニュースが届くようです。
Winnebago Industries
(文・Mizoguchi)