株式会社SmartHR(以下、SmartHR)は、株式報酬の発行・管理・行使などを効率化すべく、新会社「Nstock株式会社(以下、エヌストック)」を1月24日(月)に設立。エヌストック代表取締役には、株式報酬に関する経験やノウハウを有するSmartHR取締役ファウンダーの宮田昇始氏が就任しました。
新会社の概要と展望エヌストックは、「株式報酬の常識を覆し、国内スタートアップを次のステージへ」をミッションとする、SmartHRの100% 子会社。
ストックオプションをはじめとした“株式報酬”に特化したクラウド型ソフトウェア「Nstock」の開発・運営を担う予定です。現在は、今年の夏~秋にかけてクローズドβ版をリリースできるよう、準備を進めています。
また、「Nstock」とSmartHRが提供するクラウド人事労務ソフト「SmartHR」との顧客基盤やシステム連携により、多くの事業シナジーが見込まれているとのこと。そして将来的には、Fintech系事業への発展も視野に入れているようです。
ストックオプションとは?株式報酬の代表格“ストックオプション”とは、株式会社の経営者や従業員が自社株を一定の行使価格で購入できる権利のことで、無償の「税制適格ストックオプション」や「信託型ストックオプション」があります。
自社の業績が向上し株価が上昇すれば、権利行使時に得られる利益が増えるため、従業員のモチベーション維持・向上に寄与するほか、優秀な人材を確保するうえでも有効とのことです。
株式報酬制度の課題この株式報酬の制度は、スタートアップの成長の鍵を握るひとつの要素。近年、増加・巨大化する国内のスタートアップ企業では、株式報酬を活用しているケースが多く見受けられます。
しかし、ストックオプションなどの株式報酬の発行・管理・行使の裏側には、大量のペーパーワークが。この煩雑さが株式報酬における課題のひとつのようです。
また、ストックオプションの価値が従業員に十分に伝わらないケースや、市場環境に適さないストックオプション設計をしてしまうケースなどの問題もあるといいます。
こういった課題を解決すべく設立されたのがエヌストック。今後「Nstock」を通じ、株式報酬業務におけるペーパーレス化や効率化はもちろん、ストックオプションの価値を社員に正しく伝え、スタートアップ業界全体の株式報酬制度をアップデートしていく構えです。
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Nstock株式会社
(文・Higuchi)