少子高齢化が進む日本において、外国人労働力はとても貴重です。しかし、日本で働こうとする外国人にとって、銀行口座開設や金融サービス利用には言語の壁や費用負担などの課題があるといいます。
そこで、エストニアに本社を置くG-Bank Technologies OÜは、多言語モバイル金融サービス「GIG-A」を開発。日本では、完全子会社である株式会社GIG-Aの運営で、今年夏頃のサービス開始を予定しています。
そしてこのたび、ローンチを前に東京都主催の東京金融賞「金融イノベーション部門」において第1位を受賞したことを発表しました。
口座開設やバンキングを多言語対応アプリで「GIG-A」は、日本の銀行口座開設や送金などのバンキングをスマートフォンで完結するサービス。多言語対応なので、ユーザーは母国語で口座開設などを進められます。
これにより、現時点で課題のひとつである銀行での言語対応や、15時までに銀行へ行かなくてはならないという制約などの課題は解決するでしょう。なお、口座開設は5分ほどで完了するようです。
また、母国へ送金する際などに生じる高額な金融費用の経済的負担も課題のひとつ。そこで「GIG-A」では、月額固定の手数料を支払うことで金融費用を抑える仕組みを提供します。
加えて、日本の銀行が直面する外国人の金融包摂と金融犯罪抑制を両立すべく、一部の銀行との協議も開始しているようです。
高評価の「GIG-A」、将来的にはさらに進化!?そんな「GIG-A」が、東京金融賞「金融イノベーション部門」の第1位を受賞しました。
東京金融賞とは、都民および都内事業者のニーズや課題の解決に資する画期的な金融商品・サービスの開発・提供を行う事業者を表彰するもの。同サービスはローンチ前でありながら、都民が抱える課題解決に資する画期的なサービスとして評価されました。
同サービスは今後、「GIG-A」アプリにさまざまな生活アプリを統合し、日常の財務を管理するサービスへと進化する見込み。また、同サービスを通じて行われた経済活動などの実績を蓄積することで新たな信頼を構築し、クレジットやローンなどへのアクセスを開くといいます。
さらに、ユーザーが帰国する際にも、同サービスで蓄積した“信頼”をそのまま持ち帰り、母国での生活に引き継ぐこともできるようになるようです。
PR TIMES
(文・Higuchi)