商業宇宙旅行への扉がいよいよ一般人にも開かれます。Virginグループ傘下の宇宙スタートアップVirgin Galacticは米国2月15日、宇宙旅行のチケットの一般販売を開始すると発表しました。
気になる値段は45万ドル(約5200万円)。誰でも簡単に払える金額ではありませんが、宇宙飛行士のような特殊な職業の人や、選ばれた一部の人に限定せず、一般人でも宇宙旅行が楽しめるようになります。
前金は約1700万円Virgin Galacticは米国2月16日にチケットを発売します。同社は今年後半に商業サービスを開始し、定期的に実施する予定で、今回まず1000人分のチケットを販売するとしています。
チケット価格は45万ドルで、15万ドル(約1700万円)のデポジットを払って予約し、フライト前に残りの額を支払います。
無重力体験も宇宙旅行は米ニューメキシコ州にあるSpaceport Americaという同社の基地から打ち上げられます。マッハ3のスピードで宇宙に向かい、数分間、無重力体験ができるほか、美しい地球の姿も窓の外に見ることができるとのことです。宇宙船乗り込みに始まる宇宙旅行は計90分です。
もちろん、宇宙への飛行にはそれなりの訓練が必要で、専用の宿泊施設に滞在しながら数日にわたる訓練を受けます。こうした費用もチケット価格に含まれているようです。
宇宙旅行といえば、同社創業者のリチャード・ブランソン氏が2021年7月に同社の試験飛行に参加したほか、そのすぐ後にAmazon創業者のジェフ・ベゾス氏も自身が所有するBlue Originの初の有人飛行に搭乗しています。
これまで大富豪など一部の人に限定されてきた宇宙旅行ですが、高額ながらも一般発売ということでこれまでより間口が広がることになりそうです。
フライトの申し込みはこちらのサイトからできます。
Virgin Galactic
(文・Mizoguchi)