株式会社トルビズオンは、長崎自動車道多久西PA下り線近隣を拠点に、ドローンを活用したフードデリバリーに関する実証実験を2月11日(金)に実施しました。
西日本高速道路株式会社九州支社、笹川工建株式会社、多久市まちづくり協議会、多久市の協力のもと、おこなわれた今回の実験。同社によると、高速道路PAと連携したドローン配送は全国初とのことです。
多久市が抱える過疎化、担い手不足佐賀県の中央に位置する多久市は、山に囲まれた自然豊かな都市。市内には長崎自動車道多久インターチェンジや国道203号、JR唐津線が通っており、県外へのアクセスも便利です。
一方で、同市によると2018年1月時点の推計人口は1万9120人、2022年1月時点の推計人口は1万8064人。人口減少により、過疎化が進んでいるという課題を抱えています。
ドローンを活用した「空の町おこし」そんななか、過疎化による物流の人手不足や一次産業の担い手不足等の解消に向けて、ドローンの利活用を推進するべく、多久市の「空の町おこし」を進めてきたのがトルビズオン社。
2020年7月に多久市と連携協定を締結して以来、多久市やまちづくり協議会と共同でドローン航行支援システム「ソラシェア」を利用した「ドローン空路」を、市内に合計10本以上張り巡らせ、実証実験を重ねてきました。
2月11日に実施した実証実験では、多久市内にある高速道路PA近隣とドローン空路をつなぎ、ドローンによるPA(パーキングエリア)配送を実施。
多久みかんの産地「梅野地区」から多久西PAまで、ドローンで農産物品を配送し、PAの売店に販売する野菜や果物を補充しました。
さらに、多久西PAから西渓公園へドローンによる唐揚げ弁当の搬送や、公民館近くの公園から梅野地区へ防災食のドローン配送訓練なども実施しました。
同社は3月6日(日)に福岡県宗像市にて、ドローン物流配送実験を実施予定です。今後も多久市だけでなく、そのほかの地域でのドローン活用や空路の設置が期待されます。
PR TIMES(1)(2)(3)
多久市「推計人口」
多久市「平成30年 推計人口」
(文・Haruka Isobe)