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ソフトバンクと日通の共同出資会社、空車トラックと荷物のマッチングサービス開始

Techable 2022年3月8日 10時0分

ソフトバンク株式会社と日本通運株式会社の共同出資会社であるMeeTruck株式会社(以下、MeeTruck)は、空車トラックと荷物のマッチングサービスを3月7日(月)より提供開始。2023年2月末日まで無料で提供します。

荷物とトラックをスマホでつなぐ

MeeTruckのマッチングサービスは、“輸送手段がない荷物”と“運ぶ荷物がないトラック”をつなぐサービスです。スマートフォンアプリで提供するため、PCが苦手な人や外出が多い人でも簡単・便利に使えるといいます。

荷主向けには空車検索・貨物登録・貨物一覧などの機能を、トラック提供社向けには貨物検索・空車登録・案件管理などの機能を提供。また、交渉ができるチャット機能で「運送依頼」と「依頼の承諾」までをアプリ内完結し、交渉経過の証跡を残せます。

同サービスには、運送業者賠償責任保険が無料で自動付帯。事故発生時に、運送業者が加入している保険を適応してもなお支払限度額や補償内容が不足した場合に利用可能です。

今後、おすすめの情報が登録されたときのプッシュ通知機能や取引結果の評価機能・評価閲覧機能などを順次提供するといいます。

運送業界の“非効率さ”を解消

同サービス開発の背景のひとつに、トラック運送業界における非効率さがあるようです。

運送会社の多くは、自ら運ぶことができる量を超えたオーダーを受けたとき、代わりに運んでくれる会社を探します。逆に、自社の車両が空いているときには、自社が引き受けられる荷物のある会社を探すようです。

この“他社を探す”手段として多いのが「知り合いの会社に電話で聞く」というもの。これが、ドライバーとトラックを十分に生かしきれない“非効率さ”の要因のひとつと言えるでしょう。

近年では、ドライバー不足や労働時間管理の厳格化、eコマースの急拡大に伴う荷量の増加などにより、運ぶ貨物に対してトラックを見つけにくい状況が恒常化すると懸念されているとか。そうなったとき、従来の非効率な“他社探し”では業務に支障をきたす可能性もあるでしょう。

そんななか誕生した同サービスは、ITリテラシーや所在地を選ばす、スムーズに自社ニーズを満たす画期的なものとなりそうです。

MeeTruckの物流事業者向けサービス

MeeTruckは、2020年4月に設立されて以降、物流事業者向けアプリケーションサービスを開発・提供してきました。

2020年10月には「配車支援サービス」のWebアプリをリリースし、翌11月にAndroid向けスマートフォンアプリ テスト版を公開しています(iOSは2021年4月)。

「配車支援サービス」では、一元管理されたリアルタイムな配車表を事業所全員で閲覧可能。また、ドライバーへの作業指示や積み地の地図表示なども簡単です。

その後、複数回のアップデートを経て、請求書作成機能やドライバーの拘束時間管理機能などを追加。“配車支援”のみならず“業務支援”を行うサービスへと進化しました。

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(文・Higuchi)

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