株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、東日本大震災発生から11年となる3月11日(金)を前に、“防災”と“携帯電話番号”に関する意識調査を実施。その結果を受け、災害時などの備えとして携帯電話番号を覚えておくことは重要だと改めて考えたといいます。
そして、東京大学大学院特任講師の伴祐樹氏と共に、脳の記憶メカニズムに則り簡単に携帯電話番号を記憶できる仕組みを開発。スマートフォン向けWebコンテンツ「愛の備え11ケタ」として3月8日(火)より提供を開始しました。
98%が携帯番号記憶の有用性認識、実践は半数まずは、ドコモが実施した意識調査の結果から。同調査は、1月18日(火)~20日(木)の期間、20~69歳の全国の被災経験者400名を対象に「災害時の携帯番号に関する意識調査」と題してインターネット経由で行われました。
結果、98%の方が「災害時に大切なひとの携帯番号を覚えておいた方が良い」と回答。しかし、約半数の方が「大切な人の携帯番号を覚えていない」という事実も浮き彫りとなりました。また、携帯番号の記憶サポートサービスがあれば活用したいかという設問に対し、約8割の方が活用に前向きという結果も出ています。
このことから、万が一のときの備えとして大切な人の携帯番号を覚えておくのは必要と認識しているが、実践できていない人が半数近く、覚えるサポートへのニーズは高いことが伺えるでしょう。
視覚・聴覚・触覚への刺激で記憶サポートこの結果から、ドコモは「愛の備え11ケタ」を開発。ポイントは「脳の記憶メカニズム」をもとにした方法で、番号をただ表示して記憶する方法よりも覚えやすくなっているということです。
具体的には、記憶メカニズムにおいて記憶定着力向上につながると言われる視覚・聴覚・触覚への刺激を実装。覚える番号に着色し、押すべき順にボタンが動き、ボタンを押すと実際に押したかのような感触をエフェクトで再現し、押した番号を音声で読み上げるという仕組みです。
なお、音声は覚える番号の主を想起しやすいよう男性・女性から選べるようになっています。
同コンテンツの効果を測定するオンライン検証では、携帯電話番号記憶の正答率が約1.2倍となったようです(検証対象:20~59歳の60名)。
番号を覚えた相手にメッセージを送ろう相手の名前と番号を登録するだけで、すぐに記憶トレーニングができる手軽さもポイント。しっかり覚えたら“記憶チャレンジ”に進みましょう(もちろん反復練習も可)。
“記憶チャレンジ”での失敗は3回までで、1回失敗するたびにトレーニングへ戻ることも可能です。見事クリアすると、相手にメッセージを送ることができます。
メッセージは「◯◯(相手)は大切な人です。もしもの時もすぐに連絡をとりたい、その思いで大切な◯◯の携帯番号を覚えました」といった内容の文章で、最後に、相手にも携帯番号を覚えるよう促すコメントとURLが載っていました。
近年は、スマートフォンなどの普及で携帯番号を覚える機会が減ったという人も多いでしょう。災害時などでは、自身のスマートフォンなどが手元にない状況も考えられ、公衆電話や他人の電話から大切な人へ連絡するケースもあるかもしれません。そのとき、相手の携帯番号を覚えていなければ……。
PR TIMES
「愛の備え11ケタ」公式サイト(スマートフォン向け)
(文・Higuchi)