大手半導体メーカーのNVIDIAは、台湾の電子機器メーカー、鴻海科技集団 (フォックスコン)と戦略的パートナーシップを締結したと発表しました。
自動化および、自動運転の車両プラットフォームの開発が、提携の目的とされています。
開発中のEVにNVIDAハードウェアを搭載今回の提携に伴い、フォックスコンが開発を進めているEV(電気自動車)に、NVIDIAが開発した自動運転車向けハードウェア「DRIVE Orin」と「DRIVE Hyperion」が搭載されることが決定しました。
DRIVE Orinは、システムオンチップ(SoC)の一種で、毎秒最大 254 兆回の演算を実現。自動運転車で実行される多数のアプリケーションと、ディープニューラルネットワークの処理を実現します。
DRIVE Hyperionは、自動運転車を設計するためのモジュール式の開発プラットフォームおよびリファレンス アーキテクチャ。車両の脳および中枢神経系として機能し、センサー データをリアルタイムで処理します。
なおフォックスコンは、提携に伴いDRIVE OrinのOEMを開始することも告知しています。
以前からEV事業の強化を予告フォックスコンは以前からEV(電気自動車)領域への参入を進めており、2022年10月には同事業を強化する方針を示していました。今回、その姿勢がより鮮明になった形です。
今回の提携について、フォックスコンのソフトウェア開発センターのシニア ディレクター、エリック・イェ氏は、以下のようにコメントしています。
「NVIDIAとの戦略的提携により、フォックスコンが提供するインテリジェントな運転ソリューションが強化されるでしょう。私たちは、業界がエネルギー効率の高い自動化された車両を構築できるように協力しています。これは、革新的なEV開発と機会を追求するために、両社のそれぞれのユニークな強みを活用する、熟考されたパートナーシップです。」
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(文・S.Inosita)