世界には、現在10万館以上の美術館・博物館があり、年間約195万展の展覧会が開催されているといいます。しかし、展覧会のほとんどは1〜3か月ほどで終了し、その体験を未来に残すことが難しい現状です。
そんな中、アクチュアル株式会社は、美術館などの体験をバーチャルツアーとして再構築できるクラウドアプリ「WHERENESS(ウェアネス)」を開発。β版を今春リリース予定です。
360°動画・写真をアップロードできるWHERENESSは、美術館などの文化芸術・教育・科学研究などの体験をバーチャルツアーとして再構築することができるクラウドサービス。
一般的に普及しているバーチャルツアーアプリケーションでは静止画でしか記録・配信ができませんが、WHERENESSでは360°動画・写真をアップロードすることが可能。インスタレーションやパフォーマンスなど、時間軸を含んだ体験を構築できます。
さらに、テキストや画像などの素材を空間内に配置することで、クラウド上にユーザーの体験を再構築します。
編集工程を1/4程度まで削減360°動画はデータ容量が大きく、長時間の編集作業と高いPC性能が必要とされています。
WHERENESSでは、編集作業をクラウド上で完結させ、書き出し回数を減らすことで編集工程を1/4程度まで削減。制作コストの削減につなげます。
また、同サービスではバーチャルミュージアムツアーのチケット配信を行うことが可能になり、将来的には360°空間内に作品を配置し販売するといった収益化も見込まれています。
β版のリリースは2023年春を予定WHERENESSのβ版リリースは2023年春を予定しています。アクチュアル株式会社は、VRヘッドセット対応、チーム管理機能やタイムラインポップアップ、また、アクセス解析・レポート機能の実装を随時進めていく方針です。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000080122.html
(文・Haruka Isobe)