ヨネ株式会社(以下、ヨネ)は、ノルウェーに本社を置くBridgehill AS(以下、Bridgehill)と、日本企業では初めてとなる代理店契約を締結し、2023年4月1日より、消防車132台分の消火水に匹敵するという、同社のファイヤーブランケットを販売します。
懸念される高温のEV火災にも対応ファイヤーブランケットとは、消火活動に使う特殊な素材でできた布のことで、これで火元を覆うことで、消火することができます。
Bridgehillのファイヤーブランケットは、1,500度の燃焼温度にも耐える炭素系素材グラファイトを採用しています。
そのため、ガソリン車火災はもちろん、1,000度を超える高熱を発しながら長時間燃え続けるEV(電気自動車)火災やリチウムイオンバッテリー火災でも十分耐えることが可能です。
シンプル&スピーディーな消火Bridgehillのファイヤーブランケットで火災車両を覆うことによって、瞬時に火や煙、有毒ガスを内部に閉じ込め、ガソリン車/ディーゼル車の車両火災であれば、20分ほどで消火に至らせることができます。
また従来の水・泡消火薬剤による消火方法では、放水中に有害物質を含む煙と消火に要した汚染水が大量に発生しますが、このファイヤーブランケットは水を一切使わず、煙も発生させないため、従来の消火方法と比較して非常に環境にやさしい消火方法と言えます。
取扱いも、シンプルかつスピーディーなものとなっています。まずはスマートバッグ(収納袋)からファイヤーブランケットを取出し、広げて、対象物を覆うだけ。あとはファイヤーブランケットを車両と地面に密着させてそのまま火がおさまるのを待ちます。
ファイヤーブランケットで覆った状態で消火するまで置いておく、または消火隊が到着するまでの火災制御方法として活用するという使い方もあるようです。
用途に応じて幅広いラインナップ今回、日本で発売するのは、車両火災用の『Car Pro X(カープロエックス)』、『Car Standard(カースタンダード)』、リチウムイオン電池火災専用の『Lithium(リチウム)』、近年急速に普及している電動バイクや電動キックボードなど。
加えて、生産設備など多用途に使用できる『Extreme(エクストリーム)』、フォークリフト・ターレに向いている『Forklift Standard(フォークリフト スタンダード)』など、消火対象や使用環境に合わせて幅広い製品を用意しています。
なお、価格は『Car Pro X』の場合、6m×8mのサイズで、70万円となっています。
ヨネによると、水や泡消火薬剤以外の消火方法としてプロ消防隊だけでなく、道路管理者や大型駐車場などの自動車関連事業者、またはバッテリーを扱う大型倉庫や工場関係者に提案・販売するとのことです。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000117415.html
(文・Motohashi K.)