サンコール株式会社は、新型のEV用電流センサー「磁気式電流センサー」を発売しました。
磁界を読み取って電流検知「磁気式電流センサー」は、配電部品(バスバー)に発生する磁界を読み取ることで電流検知を行います。CROCUS社の磁気センサーICチップを搭載し、全温度範囲で誤差1.0%以下の高い精度、6mA以下の低消費電力を実現しています。
なお「磁気式電流センサー」は、バスバーと一体となった「バスバー実装型」で提供され、位置調整は不要。ICチップの範囲内において、必要な電流レンジで調整可能で、フルレンジ測定時の分解能をより高めることができます。
電子部品の不足を背景に開発された製品2021年からの電子部品の世界的な供給不足により、自動車業界は大きな影響を受けているといいます。
サンコールはこれまで、抵抗体上部の電子基板で信号変換・演算・出力を行う「シャント式電流センサー」を販売していました。しかし、この「シャント式」では、ひとつあたり数十点の電子部品を必要とするため、将来的な需要に応えられなくなるリスクがあったとのこと。
そこでサンコールは「磁気式電流センサー」の開発を決定したそう。
サンコールは、「磁気式電流センサー」の事業売り上げを2024年に10億円、2025年には25億円規模へと拡大させることを目指しています。現在は、低電流と大電流、2つの異なる測定レンジをもつセンサーや、シャント式と磁気式を組み合わせたデュアル方式などの開発を進行中です。
サンコールについてサンコールは1943年に設立した企業で、自動車関連部品・材料、ハードディスク用部品、 プリンター用部品、通信関連部品などを製造・販売しています。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000100135.html
(文・S.Inosita)