台湾の大手マーテックソリューションである株式会社クレッシェンド・ラボは、同社が開発・提供を行うLINE公式アカウント向けのカスタマーサポートツール「CAAC」とAIサービスChatGPTとのAPI連携を発表しました。これにより、LINE公式アカウント上で顧客とのやり取りがよりスムーズになり、顧客ロイヤリティの向上や利益の最大化が期待されています。
CAAC AIで様々なシナリオに対応、コミュニケーションの質を向上CAAC(Conversational Analytics and Automation Cloud)は、LINE公式アカウントでbotとモードと併用して使えるチャットツールです。今回、CAACに生成AIを組み込むことで、カスタマーサービスや営業の担当者がキーワードを入力するだけで、瞬時に完全なメッセージを生成できるようになりました。
CAAC AIを活用することで、カスタマーサービスの対応時間が60%短縮され、人件費の削減やコミュニケーション品質の向上が期待できるほか、より効率的なキャンペーンやプロモーションの実施が可能となります。
例えば店頭でLINE公式アカウントを追加した顧客へ向けた販促を行う場合、キーワードを入力するだけで瞬時に完全なメッセージを生成できるようになります。
1.CAAC上で「店舗試着、ジュエリー、母の日キャンペーン5月10日まで」と入力
2.「当店のジュエリーをご試着いただき誠にありがとうございます。現在、おトクな母の日のキャンペーンを5月10日まで実施中!この機会にぜひお買い物をお楽しみください。」というメッセージが瞬時に生成される
クレッシェンド・ラボのプロダクトマネージャーであるJenny氏は「CAAC AIは企業のOMOに対するデジタル変革を加速させ、あらゆるビジネスにおける顧客管理を強化していくだろう」と予測しています。
さらに「MAACと組み合わせて活用することで、マーケティングから顧客管理までを一貫して行えるようになり、より効率的に顧客からのエンゲージメントを獲得できるようになる」と同社の総合マーケティングツールであるMAACとの併用で得られる相乗効果についても言及しています。
クレッシェンド・ラボのCAAC AIサービスは、現在台湾、日本、タイの3か国に展開しています。いち早くLINE公式アカウントに生成AIを導入することで、カスタマーサポートおよびマーケティング分野に新しい局面をもたらしました。
クレッシェンド・ラボCEO薛覲(ジン・シュエ)は「CAAC AIは画期的なブレークスルーであり、これを起点に今後は全製品ラインへのAI統合を進め、企業と消費者のより良いコミュニケーションをサポートするツール開発を進めていく」と述べています。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000106190.html
(文・中西南美)