韓国交通安全公団(以下、KOTSA)は、機械装置製造メーカーDürr社および妥当性確認ソリューションを手掛けるdSPACEと、基本合意書を取り交わしたことを発表しました。
KOTSAらは共同で、自動車の公的な定期検査を行う際に、最新の先進運転支援システム(ADAS)の機能を確認できる、新しいテスト手法の開発に取り組みます。
共同開発プロジェクト期間は2026年まで今回発表した共同開発プロジェクト期間は、2026年まで。韓国・金泉市および慶尚北道行政区が、430万ユーロの予算をかけて、同プロジェクトをサポートする予定です。
メーカーや検査サービスのプロバイダ、および検査当局は、新テスト手法を活用することで、試験施設において再現可能な各種テストを自動で実行し、各手順をトレースすることが可能になるといいます。
この手法は、テストトラックでの車両テストに代わるアプローチとなり、各種「ADAS」を効率的かつ反復的な形で検査可能になるとのこと。
dSPACEプロジェクトマネージャーのコメント共同開発を行うテスト手法について、dSPACEのADAS VIL部門でプロジェクトマネージャーを務めるAhmet Karaduman氏は、以下のようにコメントしています。
この手法により、世界中の検査機関や技術サービスプロバイダが信頼性に優れ再現可能なテスト結果を生成できるようになります。このテストベンチは、高度に自動化された将来の車両をも柔軟にテストできるソリューションの出発点となるでしょう
ドライバーを支援して安全性を高めるシステムADASは、走行車線逸脱警告、アダプティブクルーズコントロール、緊急ブレーキアシストなどの機能を提供することで、ドライバーを支援するシステムの総称。事故や衝突のリスクを軽減し、運転中の安全性を高めます。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000096375.html
(文・S.Inosita)