厚生労働省の「令和2(2020)年度 国民医療費の概況」によると、2020年度の国民医療費は42兆9,665億円。人口一人あたりの国民医療費をみると、65歳以上は73万3,700円となっており、65歳未満の18万3,500円から大きく上回ることがわかります。
そんな中、株式会社MILIZE(以下、MILIZE)は「健康であることは資産である」と考え、いつまでも健康でい続けられるような意識づけを行うため、花王株式会社(以下、花王)の仮想人体生成モデル(VITA NAVI)を活用したAI健康可視化ツール「健康資産」を開発しました。
将来の医療費を推計して可視化「健康資産」は将来の医療費を推計して可視化し、健康につながる行動変容を促すためのツール。
健康診断データや、毎日の健康につながる行動・身体の情報(歩数、体重、睡眠時間、運動量、健康食品の摂取、ライフスタイルの変更など)を入力すると、それらを換算して健康資産ランクを表示し、さらに健康資産額を推計します。
健康資産額とは「平均的な余生の医療費」から「ユーザーの予想医療費」を差し引いた金額です。「健康資産」では、花王の仮想人体生成モデルを用いて、さまざまな行動や習慣、身体の状態の中から病気に関連する可能性の高い項目を推定(※1)して、ユーザーの予想医療費を計算します。
※1…推定値は、医療機器による測定値とは異なるレベルの“参考値”となります。
身体や健康、ライフスタイルを網羅する統計モデル今回活用される仮想人体生成モデルは、花王が株式会社Preferred Networksと開発したもの。
健康診断などで得られる身体に関する項目から、ライフスタイル(食事、運動、睡眠など)や性格傾向、嗜好性、ストレス状態、月経などの日常生活において関心の高い項目まで、多種多様な1,800以上の項目を網羅的に備え、これらがどのようなパターンで現れるのかを示します。
項目のデータを入力すると、別の項目の推定データを出力することが可能。入出力する項目は、備えられたすべての項目から自由に設定することができます。
「健康レコメンド」「健康ポイント」を追加予定今後MILIZEは「健康資産」にて、ユーザーに合った健康につながる行動をアドバイスする「健康レコメンド」や、毎日の運動量を健康ポイントに換えられる「健康ポイント」などの機能を追加する予定です。
また、「健康資産」を金融・職域向けに提供するほか、 Fintechツールと連携させる方針です。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000034351.html
「健康資産」サービスサイト:https://kenko-shisan.com/