金沢大学は、同大学発のベンチャーキャピタル「株式会社ビジョンインキュベイト(以下、ビジョンインキュベイト)」を設立。
産業競争力強化法に基づく特定研究成果活用支援事業計画の実施について、文部科学大臣及び経済産業大臣から認定を受けたことを発表しました。
国立大学などによる、自己財源100%出資のベンチャーキャピタルの設立は国内初の事例であると、金沢大学は説明しています。
同大学は、ビジョンインキュベイトの設立により、石川県・金沢を中心とした北陸地域において、国立大学のテクノロジーで世界にイノベーションを巻き起こすスタートアップ(ベンチャー)企業の創出・成長を支援する体制の構築を目指します。
1号ファンドには、金沢大学が出資予定ビジョンインキュベイトは、研究者による「知」を事業化へと導くインキュベーション活動や、スタートアップ企業の創業前後段階における伴走型支援及び投資を支援するベンチャーキャピタルとして事業を展開する予定。
アーリーステージ以降のスタートアップ企業が、他のベンチャーキャピタルからの投資(協調投資を含む)を獲得するための支援も行います。
また、他大学や産業界、自治体や起業家とのネットワークを構築して社会との共創に取り組む予定。国立大学発のスタートアップを直接支援するほか、認定予定の1号ファンドを運用・管理します。
1号ファンドには、文部科学大臣からの認可を受けた後、金沢大学が出資を行います。また、北陸地域を中心に事業会社や金融機関、他VCといった有限責任組合員(LP)を募集し、同ファンドへの出資を募る予定です。
大阪大学の学内VCなども認定済文部科学大臣及び経済産業大臣の認定を受けたベンチャーキャピタルは、国立大学法人などから出資や人的・技術的援助を受けることができます。
大学発ベンチャーキャピタルとしてこれまで認定を受けた企業としては、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社や京都大学イノベーションキャピタル株式会社(2014年9月に認可)などが挙げられます。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000121785.html
(文・S.Inosita)