日本では、高速かつ確実な移動通信システムを広域で実現するために多くの基地局が鉄塔やビルの屋上に設置されてきました。
一方で、美観地区などでは景観配慮のために基地局の設置が制限されるといった課題も。2021年7月に埋設型基地局を対象とした総務省の電波防護指針の新制度が施行され、その構築と運用が国内でも可能となりました。
そんな中、エリクソンは今回、KDDIに日本初の埋設型5G基地局向け路面設置アンテナ製品を提供することを発表しました。
日本初の埋設型5G基地局向け路面設置アンテナエリクソンは、KDDIが取り組む埋設型5G基地局の構築パートナーに選定され、同社のハンドホール形状の埋設型5G基地局の構築を支援しました。
エリクソンはKDDIが展開する埋設型5G基地局の展開を支援し、路面設置アンテナを提供。埋設型基地局は、事業者や都市における光ファイバーや電力インフラを有する既存の地下空間に機器を設置し、路面に設置されたアンテナに接続することが可能です。
これにより、街路環境に対する視覚的な影響を与えることなく、迅速な展開が可能となります。
省スペースでの設置を実現エリクソンの革新的なソリューションにより、5G基地局のアンテナを路面に設置することが可能となります。省スペースでの設置を実現するとともに、光ファイバー、電力などの既存資産を活用しやすくなり、景観に配慮した埋設型5G基地局の構築が可能となります。
風荷重の影響を受けにくいエリクソンの路面設置アンテナを活用することで、標準サイトの設置が不可能な場合において、既にファイバーや電力が存在するマンホールのような限られたスペースを用いて、堅牢なコネクティビティを実現できます。路面設置アンテナは、風荷重の影響を受けにくいという特長を有するとともに、構築された環境において上方に最適な放射特性(MIMO)を提供します。
地下サイトを設置できることで都市のニーズに対応エリクソンの路面設置アンテナは、既存の資産や地下空間の再利用を可能にすることで、都市のニーズに効果的に対応します。密集した都市部において、屋外アンテナの設置許可が得られない場合でも、街路や広場、ショッピングエリアなどにコンパクトな地下サイトを設置することが可能です。
事業者や都市は既存の地下空間に無線機を設置でき、迅速な展開が可能に。今後の活用に期待できそうです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000010141.html
公式WEBページ:https://www.ericsson.com/ja/about-us/company-facts/ericsson-worldwide/japan
(文・zio)