日本発の原料「カイコ」で世界的な健康課題の解決を目指す「Morus」。 同社はPreAラウンドで既存投資家含む計7社より新たに約2億円の資金調達を実施。海外での本格的な事業展開、研究・開発の加速、チーム拡大を推進していきます。
グローバル展開に向けたチーム拡大、研究開発を加速Morusは、既存投資家のANRI株式会社と、新規投資家として、株式会社 DG Daiwa Ventures、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、八十二キャピタル株式会社、信金キャピタル株式会社および株式会社グロービスを引受先とした第三者割当増資に加え、日本政策金融公庫を借入先としたデットファイナンスにより約2億円の資金調達を実施しました。
Morusは、2021年8月にシードラウンドの調達を実施したのち、日本発の原料であるカイコによる、食糧課題などのグローバルな課題解決を目指し、研究開発・事業開発を進めてきました。今回の資金調達により、当社の研究成果の実用化及び製品のグローバル展開の本格化に向け、事業成長とチーム拡大を加速していきます。
調達した資金は、事業の本格的なグローバル展開およびチーム体制の拡大、分子生物学・栄養学の研究開発の深化、量産プラント開発に投じる予定です。
投資家からのコメント今回は投資家からのコメントも紹介しましょう。
DG Daiwa Ventures マネージングディレクター 渡辺大和氏/マネージャー 増山真輝人氏
Morusは、カイコ由来のサステナブルなタンパク質原料の研究、および製品化に取り組むバイオテクノロジースタートアップです。信州大学塩見教授の研究成果を活用した高い技術力が下支えとなっており、チームメンバーで実際に研究所まで足を運び、研究の様子を拝見する中で、グローバルで戦っていくことができる日本発ディープテック企業の1社だと確信いたしました。
Morusの今後の展開に強く期待するとともに、日本が誇ってきた養蚕業を次世代タンパク質原料という形で創生し、世界を変えたいという佐藤CEOの挑戦に伴走できることを大変嬉しく思っております。DGDVではチーム一丸となって、グローバル展開を含む事業成長を全力でサポートしていきたいと考えております。
ANRI パートナー 鮫島昌弘氏
前回のシードラウンドに続き、事業・研究開発の成果を評価し、今回の資金調達ラウンドでも継続して支援させていただきました。 サイエンスを何よりも大切にし、日本発のテクノロジーを使って世界の食糧課題を解決するのが当社です。 社名はモスラではなく、モルス社。世界に羽ばたきましょう。 (注:実際のカイコは飛びません)
SMBCベンチャーキャピタル 取締役 太田洋哉氏/杉谷謙太氏
Morus社は日本の伝統産業であり、日本が世界をリードする研究素材である「カイコ」を使い、タンパク質クライシスという地球的課題に挑んでいるパッションあふれるスタートアップです。
カイコのポテンシャルは非常に高く、代替タンパク以外の魅力や無限の可能性を秘めています。
「カイコで世界を変える」という佐藤CEOの熱き思い・行動力と信州大学のカイコ研究の深い知見が掛け合わさることで、Morus社が世界へ羽ばたく企業となることを確信しております。SMBCグループ一丸となって全力でご支援してまいります。
八十二キャピタル 営業部 部長 山口哲也氏/課長 塚田翔太氏
弊社が拠点とする長野県の近代化は蚕糸業の発展によることが大きいものと考えております。この伝統産業を活かしつつ、Morus様が目指す「低環境負荷な新時代のタンパク源と新たな食の選択肢を創出する」ビジョンに深く共感し、この度出資を決定させていただきました。
Morus様によるこれからの活動の積み重ねこそが、今後の環境を変え、世の中が目指す社会に進む原動力になると確信しています。八十二キャピタルは全力で支援してまいります。
信金キャピタル 投資育成部長 宮本勇登氏/担当部長 伊藤靖文氏
Morus社事業のポテンシャルと社会貢献度の高さ、経営陣の強い意気込みを評価し、投資参加させていただきました。
何より「カイコ」(養蚕業)は富岡製糸場がある群馬県において歴史ある産業であり、Morus社事業は当ファンドLPである「しののめ信用金庫」との連携も期待できます。また、Morus社は群馬県と今後より密な連携を開始する予定であり、Morus社の「群馬から世界へ」の飛躍に微力ながら貢献してまいります。
グロービス G-STARTUP 事務局長 田村菜津紀氏
G-STARTUP 4th batchへのご参加をきっかけに支援させていただいています。「タンパク質危機」という世界的課題を、日本伝統の養蚕技術によって解決するという胸躍るストーリーとその可能性を、着実に世の中に必要とされる商品開発へとつなげて来られています。
日本初、世界で活躍する研究開発型スタートアップのロールモデル企業として活躍し、ユニコーン企業へと飛躍的な成長を遂げられることを心から期待し、応援しています!
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000091970.html
(文・zio)