イマクリエイト株式会社(以下、イマクリエイト)は、株式会社コベルコE&Mと共同提供するVRコンテンツ「ナップ溶接トレーニング」の機能を拡張したことを発表。
母材(主要材料)の板厚、溶接棒の棒径を追加し、より多様な溶接トレーニングを可能にしました。
コストを削減しつつ効率的にトレーニング「ナップ溶接トレーニング」は仮想空間で溶接の技術習得を行うVRトレーニングコンテンツ。
現実の溶接作業に発生する強烈な光を非表示にし、手本となる手元の動きを目の前に表示することで、効率的に溶接技術を習得することを可能にします。
トレーニングは仮想空間で行われるため、消耗品の購入や買い替えなどは不要。コスト削減に貢献します。
また、イマクリエイトによると、現実の溶接現場で研修を受けたグループと「ナップ溶接トレーニング」で練習したグループを比較した場合、後者の方がより習熟度が高くなるという結果が得られたとのこと。
YouTubeでは、トレーニングの実演説明動画が公開中。アーク溶接を行う様子や、コンテンツ上で研修作業のフィードバックを確認する様子がうかがえます。
今回「ナップ溶接トレーニング」には、アーク溶接及び半自動溶接の母材の板厚に、19mmが追加。アーク溶接の溶接棒の棒径には、4.0mmのものが実装されました。
また、半自動溶接トーチに起動スイッチが追加され、トーチのスイッチを押すことで溶接をスタート可能になりました。
これまでトーチは、母材に当たると自動的に起動する仕組みでした。アップデートによって、より現実に近い仕様になった形です。
今後も新機能を随時導入予定イマクリエイトは今後も、現実以上に効果のあるトレーニングの提供を目指し、機能の追加を随時行っていくとのことです。
実物を使用したトレーニングにはコストがかかり、溶接作業などの場合は練習中に危険な出来事が発生するケースも考えられます。
訓練者の安全を確保するといった意味でも、「ナップ溶接トレーニング」のようなVRトレーニングは今後、需要が高まっていくかもしれません。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000034298.html
イマクリエイト公式サイト:https://ima-create.com/
(文・S.Inosita)