安心計画株式会社では、住宅事業者が施主に提出するプレゼンボードを自動作成するAI クラウドサービス「マイホームロボ」を提供しています。今回、同サービスにOpenAI社が提供する「ChatGPT」を活用し、プラン提案時の案内文を自動作成する機能を搭載しました。
入社2年目でベテラン社員と同等レベルの提案書の作成を可能にするという優れた機能です。
住宅提案ツールにChatGPTを活用安心計画株式会社が提供する「マイホームロボ」は、WEBマーケティングを得意とする住宅会社である株式会社 Lib Work と共同開発されたもの。今回、ChatGPTのAPIによる提案文書の自動作成機能を「マイホームロボ」に搭載することで、営業パーソンが個々の施主に合わせたプランの特徴を素早く簡単に提示できるようになります。
これまで、プラン提案時の説明は営業パーソン個人の経験と知識に左右されていましたが、これにより住宅事業者は効率的で質の高い営業活動が展開できます。
また、プラン提案時の説明がシステム化されることで、営業パーソン全体の提案スキルが均一化され、ベテランの営業パーソンの技能に依存する必要が無くなり、人材不足の解消につながることも期待されています。
提案の言語化が苦手な営業パーソンの助けに「ChatGPT」は自然言語処理の分野で使用されるAI技術を活用しています。今回のAPI連携では「ChatGPT」に指示するための条件とコンテンツを、「マイホームロボ」に蓄積されたプラン情報と施主が答えたアンケートの内容で構築。施主のアンケートの回答に沿った適切なプラン候補をAIが選び出します。
営業パーソンはそのプランの中から更に絞り込んで最終の提案書を作成しますが、今回のChatGPT連携により、その提案書に施主のアンケート回答に応じた提案コメントが自動で掲載されます。
「マイホームロボ」は全プランの特徴を文字データで保有しており、それをアンケートの内容に合わせて「ChatGPT」がわかりやすいコメントとして作成してくれるため、その施主のためだけの提案コメントが完成します。
これにより、経験や知識に乏しい若手の営業パーソンでも施主の要望に沿った適切な案内文の作成が短時間で可能です。 また、ベテランであっても提案内容を言語化することが苦手な営業パーソンにとっては、強力なツールとなります。
さらに、自動作成したコメントは編集も自由に可能。印刷用の提案書(PDF)だけでなく、スマートフォンで閲覧できるWebマイページにも掲載できるため、リアル対面ではない遠隔の提案にも利用可能。アポイントが取りやすくなり、早期の受注にもつながりそうです。
ベテランが作成したような提案書を作成住宅事業者は建物の設計や建設過程、使用される材料等の詳細な情報を持っていますが、これらの情報は施主が通常アクセスできない情報であり、さらに一生に一度しか家を建てない施主も多く、施主に住宅に関する知識や情報が不足しているケースもあるといいます。
一方、近年では家を建てたOB施主のブログが増え、経験を通じて得た知識を表現豊かに共有する施主が増えてきているとのこと。
そんな施主ブログと、それ以外のデータも含め、ChatGPTはインターネット上のテキストデータから大量に集められた情報を学習データとしています。「マイホームロボ」では、そんなChatGPTとの高い親和性によって、ベテラン社員が作成するような提案文章の作成が可能となるのです。
同社によれば、「マイホームロボ」から書き出されるコメントは、施主が気になるポイントをしっかりと抑えたコメントが出力されているといいます。
なお今後「マイホームロボ powered by ChatGPT版」が全国の住宅事業者に提供される予定とのこと。今夏には「マイホームロボ」に登録された住宅プランを、ゲーム感覚で体験できる施主用スマホアプリもローンチ予定だといいます。
ChatGPTの卓越した能力と、その情報処理の素晴らしさを体験してみては。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000121821.html
公式WEBページ:https://my-homerobo.com/
(文・zio)