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超小型EV専用駐車場「EVエコパーク」で自動ワイヤレス充電の運用実証が開始

Techable 2023年5月27日 20時0分

株式会社技研製作所(以下・技研製作所)は、株式会社ダイヘン(以下・ダイヘン)と共同で、高知本社の超小型EV専用機械式駐車場「EVエコパーク」を用いた自動ワイヤレス充電の運用実証を開始しました。実験は10月末まで実施する予定で、実用化に向けて課題を抽出し改善につなげるとのことです。

入庫するだけで自動で充電をスタート

今回の運用実証は、ダイヘンが開発したワイヤレス充電システムの受電装置を超小型EVに搭載し、給電装置を「EVエコパーク」に設置するというもの。

手動でケーブル接続を行う従来の接触充電仕様と異なり、入庫するだけで自動的に充電がスタートするため、利便性が飛躍的に向上します。運用実証では、技研製作所の社員が通勤時などに利用して、システム連動や従来の接触充電仕様との比較試験などを行います。

コンパクトで大容量

「EVエコパーク」とは、超小型EV専用の機械式駐車場です。省スペースかつ大容量、スピーディーな入出庫など、通常の「エコパーク」が提供する機能に、駐車中充電ができるという付加価値を加えた点が特長。超小型EV普及の課題となっている駐車スペースと充電施設の不足を一挙に解決します。

「EVエコパーク」は円筒型の駐車場で、占有面積は約80㎡とコンパクト。収容台数は40台です。超小型EV40台を一般的な平置き駐車場に止めると400㎡程度の土地が必要となりますが、「EVエコパーク」はその約5分の1しか占有しません。

広大な用地確保が難しい場所であっても大容量の駐車場が設置可能で、土地を有効活用することができます。

スピーディな入出庫

「EVエコパーク」での入庫時間は平均でわずか18.9秒、出庫時間は平均19.7秒とスピーディー。待ち時間が少なく、滞留も発生しづらいため、駐車場前に広い待合スペースをつくる必要がありません。

また、「EVエコパーク」では、入庫時に機械装置が車両を所定位置に自動搬送します。ワイヤレス充電システムは、駐車時に車両の受電装置と充電設備の給電装置の距離が離れてしまうと充電効率が下がるという課題がありますが、「EVエコパーク」は充電に適した位置に収容でき、最大効率での充電が可能です。

車両を検知して、自動急速充電

ダイヘンが提供するEV用ワイヤレス充電システム「D-Broad EV」は、所定の位置に停めると車両を検知し、自動で急速充電を開始するシステムです。高効率給電を可能とする磁界共鳴方式を採用しており、システム効率は90%以上だといいます。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000120506.html

「EVエコパーク」詳細ページ:https://www.giken.com/ja/products/ev-ecopark/

(文・杉本 旭)

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