新型コロナウイルスの流行以降、自宅や遠隔地から業務を行うリモートワークという働き方を、多くの企業が取り入れました。
リモートワークには、出社しなくても仕事できるという大きなメリットがある一方、社内ネットワークにアクセスする際の安全性(セキュリティ)などが課題とされています。
RSUPPORT株式会社は、同社が手掛けるテレワーク対応の遠隔アクセスツール「RemoteView」の利用企業が2万社を突破したことを発表しました。
本記事では「RemoteView」の概要を紹介。どのような機能を有しているかを説明します。
リモートワークや緊急時のアクセスなどに対応「RemoteView」は、手元のデバイスから遠隔地のPCやサーバに安全に接続し、遠隔で操作することが可能なリモートアクセスツールです。まるでオフィスにいるかのように作業でき、インストール不要でいつでもどこでもスムーズに遠隔でアクセスできます。
同ツールは2006年にリリースされ、テレワークやハイブリッドワークを取り入れる企業や自治体で導入されています。
リモートワークのほか、自然災害などの緊急時にも活用でき、オフィスのデスクトップPCを自宅PCから遠隔接続してファイルを開いたり、業務用システムを使用したりすることができます。
厳重なセキュリティサポート同ツールのビューアはマルチモニターに対応。最大4台までのモニターに対応し、遠隔地PCがマルチモニター環境でも、手元で同じように複数画面から遠隔操作できます。
また、セキュリティソフトが最新状態であるかを確認する「OSセキュリティチェック機能」や、違法キャプチャーを抑止するウォーターマークの表示機能なども実装されています。
ホスト側PCとリモート側の端末間の通信には、SSL通信を適用し、相互通信されるデータをAES256bitで標準暗号化処理します。IPアドレスやMACアドレスでの制限も可能で、端末認証を利用して登録された端末だけのアクセスを許可するといった設定も可能です。
また、遠隔画面ロック機能を使うことで、PCモニターの電源をオフにして操作内容を隠すことも可能。キーボードやマウスのロックも行えるとのことです。
金融機関や自治体などで採用「RemoteView」は、外部アクセス元にデータを残さずにオフィスのデスクトップにアクセスできることや充実した管理機能が高い評価を得ています。
セキュリティ面で厳しい基準を要求される金融機関や学校法人・自治体のほか、専任のIT管理者が不在の中小企業や事務所でも導入されているそうです。
ハードウェア型のデバイスも提供開始またRSUPPORT株式会社では、ハードウェア型リモートアクセス用デバイス「RemoteViewBOX」の提供を開始したことも発表しました。
本製品は、インターネットに直接つながっていないPCやサーバーと有線接続することで利用できるデバイス。
従来のソフトウェア型のリモートアクセスツールよりも安全な遠隔制御が行えるのが特徴で、インターネット経由での直接遠隔操作が難しいデータセンターや、ソフトウェアをインストールできない生産システムの端末などにも対応します。
また、工場で使われているようなレガシー機器の管理もでき、さまざまな場面でリモートコントロールを活用しながら生産性を向上することが期待されます。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000035224.html
(文・S.Inosita)