抹茶ブランドを運営するWorld Matcha株式会社の米国親会社であるWorld Matcha Inc.は、シリーズAラウンドを開始し、ファーストクロージングとして、第三者割当増資によりUS$3.6M(約5億円)の資金調達を行いました。
引受先は、デジタルガレージグループをリード投資家として、国内外のファンド、エンジェル投資家、事業会社、あわせて約30です。
有機抹茶リーフと抹茶マシンを扱う逆輸入ブランド「より美味しいお茶をお客様へ届けたい」という思いから生まれた抹茶ブランド「Cuzen Matcha(空禅抹茶/くうぜんまっちゃ)」。
2020年10月に米国カリフォルニアにて事業を開始し、2021年7月にアメリカからの逆輸入ブランドとして日本市場に登場しました。
同ブランドは、希少な国産有機抹茶リーフ「碾茶(てんちゃ)」と、ボタンを押すだけで挽きたての抹茶を楽しめる「抹茶マシン」を世界にひろげようとしています。
お茶生産者や地球環境に好循環を生みたい同ブランドが目指すのは、日本のお茶生産者や地球環境に好循環を生むことです。
この20年ほどで、お茶の飲み方は急須からペットボトルへと移行。必要とされる茶葉にも変化があり、一番茶など高品質な茶葉の需要が減少したことで、一番茶の生産量や全国のお茶農家数は減少しています。
そんな中、茶葉をまるごと食し、茶葉の美味しさと健康成分をダイレクトに味わえる「抹茶」に着目した同社。100%オーガニックの抹茶を、粉ではなく茶葉で届けます。
その茶葉を「抹茶マシン」で挽いて楽しむ“良質な抹茶体験”を実現することで、世界市場での需要をつくり、生産者の経済的な安定を維持。お茶の生産技術と文化を守りたいとしています。
また、茶葉で流通させることで飲料(液体)輸送時のCO2排出量を削減し、飲む直前に抹茶を点てることでペットボトルゴミを出さないこともポイントでしょう。
約5億円調達、業務用マシン開発と販路拡大を加速同社はこのたび、約5億円を調達しました。
この資金は、業務用マシンの開発・製造に充当。カフェやレストランなど家庭用マシンだけでは対応しきれていなかった市場の開拓を行います。
また、販売対象国の拡大にも充当。米国と日本以外の地域での販売を加速することで、世界規模で抹茶の飲用を促進します。なお、現在は16か国へ出荷中。
投資家のひとりである株式会社MEDIX 代表取締役CEOの塚本大地氏は、以下のようにコメントしています。
「(World Matcha代表の)塚田さん自身がサントリー時代から長く第一線で関わってきた飲料領域かつ、抹茶という日本特有の強みが発揮できる領域で、グローバルに勝負を仕掛ける姿に共感し、微力ながら僕も応援 & 勉強させて頂ければなと思っています。(中略)昨年、ニューヨークに行った際、若者の間で抹茶専門店が流行している様子も見て、グローバルでのポテンシャルも感じています。」
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000051990.html
公式サイト:https://jp.cuzenmatcha.com/
(文・Higuchi)