東京都ビジネスサービス株式会社が、社内コミュニケーション活性化および社員の業務理解の促進などを目的として、社内に新たなARを導入しました。
同社は、東京都と株式会社システナとの共同出資により設立された第三セクター企業。特例子会社として30年以上の障がい者雇用の実績があります。
新たに4つのARを導入同社では、障がいのある社員が多数在籍していることや近年社員数が増えていることを背景に、社員が働きやすい職場環境づくりや業務効率化のため、社内のDX化を推進。今回のAR導入もその一環として行うもので、すでに先行運用していたARに加え、さらに以下の4点を追加して運用します。
1.会社周辺情報(総合受付内)近隣の公園など、同社オフィスの周辺情報を来客向けに案内します。
2.社員制作のマスコットキャラクター(総合受付内)社員が制作したマスコットキャラクターのイラストが来客に挨拶をします。表示されるキャラクターは、全社員が参加可能な社内イラスト企画に応募された全作品の中から選出されたものなのだそう。
3.社員が制作したオフィスアート(絵画)の作者プロフィールオフィス(西棟)入口に展示されている絵画3点の作者のプロフィールをARで表示します。
4.社内機材の整理ルール(オフィス内)同社では社内の機材管理に一定のルールを設けており、その一部である「台車の整理」に関するルールをARで表示します。
ARが社員の相互理解のきっかけに同社によれば、先端技術であるAR特有の体験ができることにより、顧客や社員の関心を引きやすく、コミュニケーションのきっかけになっているとのこと。また、社員の活躍やその成果を表示するコンテンツを通じて、社員の相互理解のきっかけにもなっているようです。
障がいのある社員の活躍に向けた環境整備へさらに障がいのある社員への合理的配慮としての側面も有しており、ARを通じて視覚的に情報を提供することで、口頭での指示(音声情報)の理解が得意でない社員をサポートするツールとしても活用されているといいます。
同社では引き続き、社内コミュニケーションの活性化とともに、技術の進歩に追従しながら、障がいのある社員の活躍に向けた環境整備を進めていく方針です。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000039055.html
(文・Tsunoda Maiko)