近年、物流業界では荷物の絶対数が増加している一方で、人口減少などによって慢性的な人手不足が生じているといわれています。
ITを活用したロジスティクス導入により物流全体を効率化することは、無駄がなく、よりスムーズなサービスを提供するうえでも欠かせない要素になりつつあります。
このたび、台湾に本社を構えるグローバルなIP監視ソリューションプロバイダーのVIVOTEK Inc.(以下、VIVOTEK)は、日本国内最大級の倉庫面積とネットワークを誇る物流会社の物流センターに、全方位カメラを中心とする大規模監視システムを導入したと発表しました。
管理効率化とコストの削減今回、VIVOTEKの大規模監視システムを導入したのは、日本各地に2,000以上の流通拠点を展開する物流会社の物流センターです。
同システム導入の目的として、複数の倉庫拠点をオフィスから集中監視・一元管理することによる管理の効率化。また、11,000坪もの広大な敷地をすみずみまでカバーしながらも、設置するカメラ台数は最小限に抑えることでコストの削減を図りたいという希望があったとのこと。
さらに、荷物を載せたパレットを積み上げた際にも、死角のない映像を撮影できることや、当初予定されていた期日までに導入を完了できることが必要だったといいます。
たけびし社と連携、倉庫内外と事務所にデバイス配置そこでVIVOTEKは、同社製VMS「VAST 2」で統合される大規模監視システムを、たけびし社と連携して構築しました。
倉庫内には、パレットを積み増しした際にも死角なく監視可能な全方位カメラ「FE9380-HV」を105台導入。同カメラには、1台で360°を見渡せるという利点のほかに、カメラ設置の際に設置位置の設定が容易であるという特長があります。
倉庫の外周監視には、設置後でもピントやズームの調整が可能なバレットカメラ「IB9368-HT」を14台導入しました。
倉庫内の事務所には、これらのバレットカメラの映像を録画するための「NVR ND9425P」を2台、これらの監視デバイスで撮影された映像を一括して録画・管理・閲覧するための「VAST 2」が標準で搭載された「NVR NS9521」を3台導入しています。
導入の決め手と効果このたびの監視ソリューション導入にあたり、製品の監視性能、導入コスト、短納期対応に加え、問題発生時の問合せ窓口の充実も決め手となったようです。
同システムを導入した物流会社は、以下のようにコメントしました。
VIVOTEK製全方位カメラを採用することで設置台数を約半数にまで削減することができた。今回のシステム導入により、敷地内をよりすみずみまでカバーできるようになった。作業者が常に見られている意識を持ち作業するようになったことで安全意識の向上にも繋がっていると感じている。(一部抜粋)
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000058529.html
(文・Higuchi)