一般社団法人メタバース推進協議会(以下、メタバース推進協議会)は、一般社団法人生成AI活用普及協会(以下、GUGA)と相互連携を締結したことを発表しました。
メタバースと生成AIを安全・安心に利用できる社会を目指し、デジタルコンテンツの知的財産権に関する協議を推進する構えです。
現行の法律では明確な判断が難しい知的財産権昨今、「ChatGPT」をはじめとする生成AIの進化は著しく、テキスト・画像・動画などさまざまなコンテンツを生成するAIサービスが加速度的に増加している状況がうかがえます。
そんななか、著作権をはじめとする知的財産権の侵害について、現行の法律では明確な判断が難しく、技術の発展と普及に対応していく必要性と緊急性はますます高まっています。
また、メタバース上のコンテンツにおいても同様に、現実空間を前提に定められた法律では、仮想空間におけるデザインや標識に対する権利が曖昧になっている状況があるようです。
分科会を設置し協議を推進、その後の施策も検討このような状況を受け、このたびの相互連携が実現。まずは、メタバース推進協議会とGUGAが相互加盟を行うことにより、強力な連携体制を構築します。
そして、「デジタルコンテンツの知的財産権」をテーマにした分科会を設置。生成AIとメタバースのそれぞれに知見の深い有識者や弁護士、コンテンツホルダー、クリエイター、メディアなどを招集し、協議を進める予定です。
また、協議を経てまとまった内容をもとに、ガイドラインの作成や認定試験・資格の開発、官公庁への提言など、社会全体で歩みを進めていくための施策を検討していくとのこと。この取り組みへの参画を検討する企業・団体・有識者らからの問い合わせも受付中です。
メタバース推進協議会とGUGAについてメタバース推進協議会は、さまざまな企業・団体と連携しながら、人々の生活に根づくメタバースに向けた活動を推進すべく、2022年3月に発足しました。
メタバースを単一的なサービスに留まらず生活文化を形成・醸成していくものと捉え、新たな世界の形成による、現実社会の生活文化の健全な発展を目指します。
一方、2023年5月に発足したGUGAは、生成AI活用の社会実装へ向け、スキルの習得・可視化を推進する一般社団法人。認定試験の実施や資格の発行といった活動を通じて、生成AI活用が企業活動における普遍的なスキルとして定着することを目指しています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000098315.html
(文・Higuchi)