株式会社アイエンターは、「i-ocean(アイオーシャン)」というブランド名のもと、「AI魚体サイズ測定カメラ」などを提供しています。
このたび同社は、「AI魚体サイズ測定カメラ」に新機能を追加。これまで以上に水産現場の課題解決に貢献する製品へと進化させました。
手作業による魚体サイズ測定の課題養殖生簀内の魚のサイズは、適切な給餌量や収穫高を把握するための重要な情報です。従来は、網で魚を取り揚げて計測する手作業で行われていました。
しかし、この方法では時間や人手がかかり、測定者によっては誤差が生じることも少なくありません。また、魚が傷ついたり、傷やストレスが原因で疾患につながったりする可能性もあります。
さらに、手作業では計測サンプリング数が限られるため、魚の育成状態を正確に把握しにくいという課題もありました。
課題を解決する「AI魚体サイズ測定カメラ」そこで株式会社アイエンターが開発したのが「AI魚体サイズ測定カメラ」。AIを活用し、手を触れずに魚のサイズを推定することで、上記のような課題を解決します。
測定時は、水中ステレオカメラで魚を撮影し、ディープラーニングの物体検出技術によって魚体を検出。同時に魚の位置情報から、魚の体長(上顎先端から尾鰭基底まで)と体高(背縁から腹縁まで)を計測します。
計測データは、Web管理画面に集約しグラフ表示できるほか、管理蓄積データの分析・活用も可能です。
「AI魚体サイズ測定カメラ」の新機能株式会社アイエンターは、現場の課題解決により貢献できるよう開発を続け、「AI魚体サイズ測定カメラ」に新機能を搭載しました。
1つは、ケーブル24m版のスタンダード版カメラ。従来のスタンダード版はケーブルの長さが10mでしたが、新たに24m版のカメラを開発しました。より水深が深い生け簀の環境でもスタンダード版カメラを使用することが可能となります。
もう1つは、高知大学の深田教授との共同研究を通じて開発された、ブリの魚体重換算式。同換算式は、ブリの尾叉長と体高のデータを基に作成されたもので、AI技術を活用して高い精度で魚体重を予測できます。
同社は、これらの新機能で水産業界のスマート化がさらに促進され、高齢化や人手不足の問題の解決策の1つになればと考えています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000022582.html
株式会社アイエンター 公式サイト:https://www.i-enter.co.jp/
(文・Higuchi)