株式会社グリーンディスプレイおよび東急株式会社が運営する高層複合施設「渋谷ヒカリエ」は、植物発電「botanical light(以下、ボタニカルライト)」の商空間での常設実証実験を、渋谷ヒカリエ4階 ヒカリエデッキにて2023年7月18日(火)より開始しました。
未来のエネルギー「ボタニカルライト」「ボタニカルライト」は、植物と共存する微生物が生命活動をする際に、土や水の中で放出される電子を利用して発電する“未来のエネルギー”。発電の際に排出されるのは水のみで、その水は植物に吸収されるという循環が生まれます。
植物が育つ土壌や水辺に電極を挿すだけで電力を得られるため、地植えやプランター型など電気を引いてこれない場所でも設置可能です。
また、植物が元気な環境であれば天候に左右されることなく長期的な発電ができるのもポイントでしょう。
2023年6月時点では、1セットあたり単三電池約2本分の電圧が確認されています。
空間に合わせた4種類の灯体タイプ「ボタニカルライト」の種類は、さまざまなものに取り付けられる「イルミネーションタイプ」、クリアボールの中にイルミネーションを入れた「ボールスタンドタイプ」、植栽やボタニカルライトの電極を入れた「テラリウムタイプ」、常設の灯りとして注目されている「スポットライトタイプ」の4つ。
本格普及へ向けデータを収集今回、渋谷ヒカリエでの実証実験では、既存植栽の管理などに干渉しないよう「ボールスタンドタイプ」を導入。既存植栽に馴染むようなリズミカルな配置にしました。
同実験では、四季を通じて変化する植栽との相性や電流値の定期観測を実施し、ボタニカルライトの本格的な普及に向けた技術向上のためデータ収集を行います。
なお、ボタニカルライトは現在イルミネーションで展開していますが、今後は季節や演出に合わせて風・ミスト・照明などさまざまな形での電力利用を目指しているようです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000052554.html
(文・Higuchi)