AIとIoTを活用して「待つ」をなくすサービスを提供する株式会社バカン(以下、バカン)と、ENEOSホールディングス株式会社(以下、ENEOS)が連携を開始。
ENEOSマルチモビリティステーションにて混雑データを活用し、マイクロモビリティの活用推進および地域活性化を目指すプロジェクトを開始します。
多様なマイクロモビリティがそろう拠点ENEOSマルチモビリティステーションは、ENEOSのモビリティプラットフォーム構想を実現するものとして、2023年2月2日に東京都世田谷区でオープンしました。
ここには、株式会社LuupやOpen Street株式会社などが提供する、電動キックボードや電動アシスト自転車などの多様なマイクロモビリティを用意。マイクロモビリティの楽しさや利便性を発信するとともに、地域に向けたコミュニケーションの場になることを意図しています。
AIやIoTで混雑状況を可視化する「VACAN」バカンは、AIやIoTを活用した混雑情報配信プラットフォーム「VACAN」を提供中。飲食店や観光施設などの空き・混雑状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。
「VACAN」には、マップ上で近くの施設などの空き・混雑状況を一覧できる機能「VACAN Maps」などを搭載しています。
取り組み内容そんなENEOSマルチモビリティステーションと「VACAN」が連携を開始。同ステーションにデジタルサイネージを設置し、利用者にリアルタイムで周辺施設の混雑情報を提供します。
また、「VACAN Maps」へアクセスできるQRコードをサイネージに表示し、利用者のスマートフォンでも混雑情報を確認できるようにします。
掲載対象エリアは、下北沢・自由が丘・三軒茶屋・学芸大前が中心。混雑情報は、各店舗の店員がボタンを押すだけで混雑状況を簡単に発信できる、混雑情報配信IoTデバイスを用いて発信します。
さらに今回は、混雑情報の配信だけでなく、サイネージに設置されたカメラを活用し、閲覧者の年齢や性別などの属性情報をリアルタイムで検知・解析する実証実験も実施予定です。
連携の目的と今後の展開ENEOSとバカンは、この取り組みを通じて、マイクロモビリティ利用者の行動の選択肢を増やし、快適な移動をサポートします。
また、混雑情報を起点として店舗情報などを見られるようにすることで、行ったことのない店舗への来店動機の創出による周辺地域経済の活性化も期待できるようです。
今後は、地域の店舗・観光地の混雑情報を各種マイクロモビリティーと連携するなど、利用者の利用体験向上に資する取り組みを検討する方針。加えて、実証実験の結果をもとに、閲覧者の属性に基づいてパーソナライズされた情報を提供することも予定しています。
参考元①:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000302.000018933.html
参考元②:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000043250.html
(文・Higuchi)