調剤薬局での処方箋入力作業は、調剤の起点でありミスの起点にもなるため、慎重に行う必要があるといいます。
しかし、手入力に場合は処方箋様式が統一されていないことが多く、記載のされ方もさまざま。それを医療事務が判断して入力しなければならないとのこと。
現場から「レセコン*1への処方箋入力業務に時間がかかって大変」という声があがるなか、NeoX株式会社は調剤薬局向け処方箋入力支援AI-OCRサービス「薬師丸賢太」の提供を2021年1月に開始しました。
「薬師丸賢太」はサービス開始以降、全国の調剤薬局への導入が進んでおり、約1年半で単月100万枚の処方箋を読み取り、2023年7月時点で導入店舗数が1,900店舗を超えています。
レセコン*1…レセプト(診療報酬明細書)を作成するシステム
たった10秒で処方箋をデータ化「薬師丸賢太」は、紙の処方箋情報をOCR(文字情報をデジタル化する)技術を活用し、調剤薬局で利用するレセプトコンピューターへ処方箋内容を高速かつ正確に自動で情報を出力することで、薬局事務の処方箋入力作業を支援するソフトウェアです。処方箋入力作業のミス削減や効率化を目指します。
紙の処方箋をスマホカメラで撮影orスキャンすれば「薬師丸賢太」が内容を理解し、処方箋を瞬時にデータ化。煩わしいレセコンへの入力作業を約10秒で実現します。
また、手元にあるスマホや、店舗のスキャナで読み取りができるため、レセコンの入れ替えや新たな設備投資不要で最短即日から利用が可能。万全のサポート体制などもあるため、ITが苦手な人でも安心して利用できるでしょう。
項目一致率98%&完全一致率93%患者が持参する処方箋のフォーマットは医療機関によってさまざまですが、「薬師丸賢太」では初めて読み取る医療機関の処方箋の項目を自ら理解するため、事前の設定作業は必要ありません。なお項目一致率は98%、完全一致率は93%のため、修正作業はほぼ不要です。
NeoX株式会社は、これからも医療・薬局業界に関わる企業との連携強化を実施し、新機能や精度の向上を通して、調剤薬局の業務負荷の軽減、調剤過誤防止に貢献できるよう尽力する方針です。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000086518.html
「薬師丸賢太」公式サイト:https://yakumaru.ai/
(文・我妻歩実)