日本は超高齢社会を迎えており、要介護(要支援)認定者数は、介護保険制度が開始した2000年より3.2倍と増加し、2023年度の介護保険給付費の予算は過去最高の12.8兆円となっています。そこで近年、政府は自立支援・重度化防止の取り組みの推進を強化しています。
「転倒・骨折」は要介護の原因の13.9%を占めており、健康寿命の主要な阻害要因の一つです。転倒の要因としてはバランス能力の低下などが挙げられ、世界転倒予防ガイドラインではバランス評価および訓練の実施が推奨されています。
しかし、バランス評価を行っている介護事業所は限られているとのこと。そこで株式会社Rehab for JAPANは、より多くの介護事業所が転倒予防の対策に取り組めるよう「Rehab Cloud モーションAI」を開発しました。
バランス評価にもとづき高齢者の転倒予防「Rehab Cloud モーションAI」は、データにもとづいて転倒予防の対策ができるAI動作分析ソフトです。
同ソフトでは、姿勢推定モデルをベースに、10名を超えるリハビリ専門職の知見を組み合わせて開発した独自のAIを用いて分析。動画を撮るだけで、バランス評価を実現します。
誰でも簡単に転倒予防を対策「Rehab Cloud モーションAI」では、タブレット端末などで高齢者の片脚立位の動画を撮るだけで、約1分で分析が完了。バランス能力の客観的評価と転倒予防に向けた提案を行います。
評価結果をもとに、60種類以上のプログラムの中から最適なバランス運動を提案。はじめてでも安心して活用できるよう、わかりやすいマニュアルも用意してあるとのことです。
リハビリの必要性や成果を伝えやすくなる「Rehab Cloud モーションAI」では動画の撮影、分析後にフィードバックシートを作成します。フィードバックシートは、一目で状態・変化がわかるニコちゃんマークを表示したり、専門的な言葉を使わずに平易な表現にしたりと、誰でも説明・理解しやすい工夫が施されています。
利用者や家族、ケアマネジャーに、リハビリの必要性や成果をわかりやすく伝えられるでしょう。またフィードバックシートは印刷資料だけでなく、オンラインでも共有が可能です。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000027102.html
「Rehab Cloud モーションAI」公式サイト:https://rehab.cloud/service/motionai/
(文・我妻歩実)