アースアイズ株式会社は、「事件・事故を未然に防ぐ」というコンセプトを掲げ、AI技術とIPカメラを使ったサービスを展開しています。
同社はこのたび、AIの学習効果を大幅に向上させる新手法「学習システム-eeAIL」(アースアイズAIラーニングシステム)を確立。同社のAIカメラにおいて危険予測および万引き対策などの誤検知率の改善に成功しました。
事件・事故領域の学習データを映像編集で補足事件・事故という領域では、AIの学習データが限られているという課題があります。
そこでアースアイズ株式会社は、通常では学習に不適な映像や画像であっても、映像編集を駆使して火災・土砂崩れ・工場のヒヤリハットなどの事件・事故を再現し、学習データの数を補うことに成功しました。
AIカメラによる万引き対策では正答率96%超えアースアイズ株式会社の提供しているAIカメラを使った万引き対策では、従業員を誤検知してしまうという問題がありました。
検証の結果、この誤検知は、従業員の行動が万引き犯によくみられる行動に合致もしくは似ている場合に発生することがわかったといいます。
そこで同社は、従業員の手の動きと不審行動を区別するためにAIの学習を再構築。また、従業員の制服を学習させることで従業員と買い物客を正確に判別することに成功しました。
そして、AIによる検知と人の目視による検知を比較した結果、導入からわずか3か月で正答率が96%以上に達したとのことです。
AIBOXで既存のIPカメラでも監視可能にまた、独自開発のAIBOXにより、既存のIPカメラでも画像解析が可能に。例えば、PTZカメラとAIBOXを連動させた場合、AIが自動監視を行い不審者や不審物、土砂崩れ火災などの異常を検知すると自動でズームを実行し、関係各所に通知する機能が実現しました。
また、500m以上先にいる人を検出できる高性能カメラと連動させた場合、広範囲にわたって自動監視することが可能です。
アースアイズ株式会社の技術・サービスアースアイズ株式会社は、カメラで取得した映像情報をもとに仮想的に立体空間を作り出し、人や物の距離を把握する特許技術「3D空間把握」を有しています。
また、視線を検出する技術、骨格情報から不審者を発見する技術、行動を検知しスマートフォンへ自動通知する技術の特許も保持。加えて、個人情報保護の観点から、画像に映し出された人物を瞬時に代替画像(ホネホネ人間)にする技術も開発しました。
そして、“発見&通知”を得意とする「アシストAI」を軸に、あらゆる業界の課題を解決するサービス群「AI help you?」を提供中。
万引きリスクや警備負担を軽減する「小売業向けソリューション」や、介護業務を助ける「医療・福祉向けソリューション」、多機能AIカメラで監視する「工場・施設向けソリューション」などを展開中です。
同社は今後も、AIカメラの学習効果を最大限に高め、防犯・防災分野において新たな未来を切り開いていきたいとしています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000043451.html
アースアイズ株式会社 公式サイト:https://earth-eyes.co.jp/
(文・Higuchi)